吉田麻也に千載一遇のチャンスが到来? 5戦15失点でサンプドリア指揮官のラニエリがインテル戦起用を検討か

2020年02月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

守備崩壊の現状打破へ――

サンプドリア移籍後、いまだ出番を与えられていない吉田にチャンスが巡ってくるかもしれない。 (C) Getty Images

 直近の5試合で15失点とあれば、チームとして何かしら手を打たなければならない。日本代表CBの初抜擢は、その一つとなるのだろうか。

 現地時間2月16日に開催されたセリエA第24節で、サンプドリアはフィオレンティーナに1-5と大敗した。20節ラツィオ戦(1-5)、22節ナポリ戦(2-4)に続く大量失点だ。

 昨年末にアレックス・フェラーリが膝の前十字靭帯を負傷して長期離脱を余儀なくされ、守備の柱を欠いたサンプドリアは、クラウディオ・ラニエリ監督の要請を受け、去る冬の移籍マーケットでロレンツォ・トネッリと吉田を獲得した。

 ここまでは、先に加入していたトネッリが定位置を掴み、マーケット最終日に加入した吉田はまだデビューできていない。だが、直近の試合ではトネッリとコンビを組む、主力CBオマール・コリーにミスが目立っているのが現状だ。

 現在17位のサンプドリアは、降格圏の18位ジェノアと勝点わずか1差。セリエA残留のためには、少しでもポイントを手にする必要がある。それは、次節の相手が優勝を争っている3位インテルであっても変わらない。

 そこで、『Gazzetta dello Sport』紙によると、ラニエリは吉田の投入も考えているようだ。あくまでアイデアの一つとしたうえで、5バックにする可能性も否定はできないと伝えている。

 記事によれば、インテル戦ではガストン・ラミレスやニコラ・ムッルが出場停止とあり、負傷明けのアルビン・エクダルに加え、トンマーゾ・アウジェロやファビオ・デパオリの起用など、サンプドリアは、多くの変更が見込まれている。

 ロメル・ルカクとラウタロ・マルティネスの強力2トップを擁するインテルを相手に、批判にさらされている守備陣の立て直しに貢献すれば、吉田の株は一気に上がる。サウサンプトンで出番を失い、出場機会を求めてイタリアに渡った日本代表DFにとっては、まさに千載一遇のチャンスだ。

 もちろん、ラニエリが実際に吉田を起用するかはまだ分からないが、老将のインテル戦での采配に注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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