【移籍市場超速報】アーセナルか、リバプールか、マンCか。サーニャの3つの可能性

2014年03月19日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

トラパットーニがパラグアイ代表監督候補に。

インテルからも触手が伸びていたが、サーニャはイングランドでプレーを続ける意思を固めたようだ。契約更新を望むアーセナルのほかに、リバプールと、ここにきてマンチェスター・Cも興味を示す。 (C) Getty Images

【バカリ・サーニャ】イングランドに残る意思を固めた模様

 今シーズンでアーセナルとの契約が満了するバカリ・サーニャに強い関心を示していたインテルだが、獲得の可能性はきわめて低そうだ。最新の情報によると、サーニャはいずれにしてもイングランドに残ってプレーする意思を固めた模様。アーセナルとの契約更新、以前から接触しているリバプール、さらにはここに来て参入したマンチェスター・シティという3つに可能性が絞られている。

【ミラン】バルバラとガッリアーニの不仲説を否定

 3月17日に『ANSA通信社』が報じたシルビオ・ベルルスコーニのコメントが、論争の的になっている。一部では、このコメントは娘のバルバラ・ベルルスコーニ副会長が直接ANSAに語ったものだと囁かれているが、そのバルバラに近い情報源はそれをはっきりと否定している。噂は事実無根であり、バルバラとアドリアーノ・ガッリアーニ副会長の協力関係はこれまでになく順調で円滑なものだ、というのがその内容。デリケートな状況が続いていることに変わりはないが、ミランの内部は曖昧な噂を明快に否定している。

【トラパットーニ】パラグアイ代表監督候補に

 パラグアイのセロ・ポルテーニョで仕事をしている元ミランの育成部門ディレクター、マウロ・ペデルツォーリは、ゲスト出演した『Sky Sport』の番組『E'empre Calciomercato』で次のようにコメントしている。
「ジョバンニ・トラパットーニがパラグアイ代表監督の有力候補に挙がっているのは事実だ。ミランの育成部門は、私が去った後も良い仕事をしている。今シーズンはクリスタンテをはじめ何人かをトップチームに送り出した。それより下の世代にも数年後にはトップチームでプレーできるタレントがいる」

【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。

 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。

 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。

 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。

 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。

 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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