「失いたいかと言われれば、もちろんノーだ! けど…」クロップ、大黒柱サラーの東京五輪出場に何を想う?

2020年02月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

東京五輪のOA候補となっているサラー

サラーの東京五輪出場にクロップは何を想っているのだろうか。 (C) Getty Images

 オリンピックという舞台には、ワールドカップとは異なる魅力がある。チャンスがあるのならば、出場したいと望む選手は少なくないだろう。ただ、時期が時期だけに、新シーズン開幕への影響は避けられない。

 リバプールのモハメド・サラーも、その渦中の一人だ。

 エジプトのオリンピック代表を率いるショーキー・ガリブ監督は先日、サラーが来る東京五輪のオーバーエイジ候補だと話した。しかし、決勝が8月8日に予定されている同大会に出るとなれば、来シーズンのプレミアリーグ開幕に間に合わない可能性もあり、所属するリバプールにとっては好ましくない事態となる。
 

 それだけにレッズの指揮官も、易々とゴーサインを出すことはできない。リバプールのユルゲン・クロップ監督は、「決定はない」と、エジプトサッカー連盟との話し合いが必要との見解を示した。

「プレシーズンに選手を失いたいかといえば、もちろんノーだ。だが、様々なことを考慮しなければいけない。私はモー(サラー)と話しており、我々の希望については完全に明確にしている。だが、もっと情報が必要だ。準備はいつ始まる? いろいろなことがあるが、まだ本当にだれからもコンタクトがない」

 クロップは、「だが、オリンピックだ。私はスポーツマンであり、オリンピックはオリンピックだ」と、サラーやエジプトへの配慮も欠かさない姿勢を見せた。しかし、指揮官が話したように、本当に出場するためには、密なコミュニケーションが必要だろう。

 はたして、若きエジプト代表の一員としてのサラーの来日をリバプールは認めるのか。今後の展開が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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