「出場できることを願う」サンプドリア移籍の吉田麻也、“完璧なイタリア語”でデビューを懇願!ラニエリ監督の見解は…

2020年02月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

ラニエリ監督は慎重な姿勢

セリエAデビューが待たれる吉田。 (C) Getty Images

 冬にプレミアリーグのサウサンプトンから、セリエAのサンプドリアに期限付き移籍した吉田麻也は、デビューの機会を虎視眈々と狙っている。が、すぐに先発メンバー入りというのは難しいようだ。

 1月の移籍市場最終日に加入した吉田は、セリエA前節トリノ戦でベンチ入りしたが、出場機会はなかった。同じく冬に、吉田より一足先に加入したDFロレンツォ・トネッリが、CBオマール・コリーのパートナーを務めている。

 ただ、直近の試合ではコリーのパフォーマンスが今ひとつとあり、16日のフィオレンティーナ戦で吉田に出場機会が回る可能性に、注目が集まっている。イタリア衛星放送『Sky Sport』は、14日の時点で吉田がコリーとポジションを争っていると伝えた。ただし、「現時点で有利なのはコリーである」ことは変わりがないという。

 現地メディア『Sampnews』によると、14日のクラウディオ・ラニエリ監督の会見前には、吉田が意欲を露にする一幕があったようだ。記事によれば、会見が始まる前に吉田は「完璧なイタリア語」で「出場できることを願っている」と話したという。

 だが、ラニエリは「いずれ彼のタイミングも訪れるだろう」と、慎重な姿勢を崩していないという。言葉の問題や環境の違いに加え、チームが降格圏に4ポイント差の16位という現状もあり、吉田がスタメンの座を手にするのは容易なことではないようだ。

 今後、サンプドリアはフィオレンティーナ戦を終えると、23日にインテルと対戦。さらにユベントスを撃破したヴェローナや、ローマといった強敵との試合が続く。コリーやトネッリのパフォーマンス次第で、吉田に出番が回ってくる可能性はゼロではない。

 現地時間3月14日には冨安健洋が所属するボローニャとの試合も控えている。それまでに、吉田はセリエAの舞台に立つことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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