「全裸で横たわっていた…」愛弟子たちが告白した奇才・ビエルサの独特すぎる“クセ”とは?

2020年02月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「何度かあった…」

いくつものエピソードがあるビエルサ。そんな名将の独特すぎるクセが明らかになった。 (C) Getty Images

 サッカー界屈指の奇才の"クセ"が話題を呼んでいる。

 その奇才とは、イングランドの古豪リーズで辣腕を振るうマルセロ・ビエルサだ。優れた戦術眼を持つ64歳のアルゼンチン人監督は、サッカーへの溢れんばかりの情熱に満ちている。

 だが、"エル・ロコ(変人)"という愛称が示す通り、ビエルサの行動は、時に周囲を驚かせる。そんな指揮官の奇妙なクセを愛弟子が明かした。

 証言したのは、2007年からおよそ4年間にわたって、チリ代表でビエルサの薫陶を受けたマルク・ゴンサレスとホセ・ペドロ・フエンサリダだ。この両雄は母国のテレビ番組『Abrazo de GOL』で、「彼は試合に負けると全裸になる」と告白した。

 この驚きの行動について、最初に語ったのは、ゴンサレスだ。かつてリバプールにも在籍した元チリ代表MFは、2008年の10月12日行なわれた南アフリカ・ワールドカップ南米予選のエクアドル戦に敗れた後のロッカールームの様子を明かした。

「あの時、彼は本当に熱くなっていて、とにかく歩き回っていた。誰とも話さずにね。そして、僕らのロッカールームの横にあった部屋にひっそりと入っていったんだ。しばらく経ってから僕らは監督を呼びにいった。そしたら彼は、これから手術でも受けるかのように全裸でストレッチャーに横たわっていたんだよ。何も言えなかったね……(笑)。でも、ビエルサはそこから30分以上も全裸で、僕らに敗因を説き始めたんだ」
 名将の驚きの振る舞いについて、「それは何度かあったことだ」とフエンサリダも続いた。

「イタリアと練習試合をした時もそうだった。確か0-1で負けた試合だ。怒っていた彼は、僕らがロッカールームに戻ると、服を脱ぎ散らかして、全裸で部屋を歩き回っていた」

 フエンサリダは、続けざまに「それでも多くの選手が彼の影響を受けている」と口にした。

「彼はサッカーの天才だよ。間違いなくね。その反面で、対処しきれないほどの狂気的な顔をも持ち合わせているんだ。彼が試合前にかけるプレッシャーは、半端じゃないし、対処するのは簡単じゃない。要求が多いから神経質にはなる。でも、彼から得られるものの影響は多くの選手が受けている」

 現在、リーズを16年ぶりのプレミアリーグ昇格に導くべく、奔走し続けているビエルサ。イングランドでも負けるたびに脱いでいるのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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