イガロの緊急補強でマンU指揮官も“臨時収入”を得る! 話題の駆け込み移籍に隠された仕掛けとは?

2020年02月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

エースの穴埋めというだけではなく…

前線の補強を望んでいたスールシャール(左)にとって、イガロ(右)の獲得は“二重”の喜びとなった。 (C) Getty Images

 去る1月31日、欧州主要リーグの冬の移籍市場がクローズしたこの日、イングランドを驚かせたのが、中国の上海申花からマンチェスター・ユナイテッドに移籍したナイジェリア代表FWオディオン・イガロだった。

 17年1月にワトフォードから長春亜泰に移籍して以来、中国で活躍を続けてきた30歳の大型FWは、交渉の際に代理人から「大幅な減給が必要だ」と言われたものの、「どれだけ給料がカットされるかなんて気にしないから契約を実現させてほしい」と指示し、幼少期に憧れていたクラブへの入団を叶えた経緯をクラブの公式サイトで明かしている。

 文字通り移籍市場の最終日に"駆け込んだ"ユナイテッド、そしてオレ・グンナー・スールシャール監督にとっても、イガロは願ってもない補強となったようだ。それは単に疲労骨折で離脱中のエース、マーカス・ラッシュフォードの穴埋め役を確保できたからというだけでもない。

 というのも、この交渉を締結させたイガロの代理人アタ・アケネは、実はスールシャールの代理人でもあり、このノルウェー人指揮官が現役時代に設立した『Dynamic Solution』という会社で代表を務めているジム・ソルバッケンとはビジネスパートナーと言う間柄なのだ。

 つまり、ビジネスパートナーとなっているアケネの顧客との契約が成立したことによって、仲介役を担ったソルバッケンならびにスールシャールの懐にも少なくない収入が舞い込んだのである。

 ちなみにスールシャールは、2014年1月から8か月間にわたって率いたカーディフでも、マグヌス・エイクレム、マッツ・メラー・ダーリ、ヨー・インゲ・ベルゲットを"ソルバッケン・ライン"から選手を補強。その際にも収入を得ていたとされている。

 突貫工事的な面は否めないとはいえ、ウイークポイントを何とか補強し、なおかつ収入を得たスールシャール。これでイガロがピッチで結果を残してくれれば、言うことがないのだが……。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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