「8年前の放出は今でも泣ける」病欠で連勝がストップ…。ミランで重要度を増すイブラヒモビッチにミラニスタの“本心”は?

2020年02月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

ミランの元CEOが明かしたイブラの影響力とは?

圧倒的な存在感を誇示しているイブラヒモビッチにファンも抜群の信頼を寄せている。 (C) Getty Images

 やはりその影響力は絶大だった。

 現地時間2月2日のセリエA第22節で、ミランはヴェローナとホームで1-1と引き分けた。後半途中に相手が退場者を出し、数的優位に立ったものの、勝ち越しゴールには至らず。リーグでの連勝が3試合、公式戦での連勝が5試合で止まった。

 もっとも痛手だったのは、ズラタン・イブラヒモビッチが発熱で欠場したことだ。今年1月に"スウェーデンのレジェンド"が加入してから、ミランはヴェローナ戦の前まで公式戦で5勝1分けを記録。さらに今シーズンは得点力不足に苦しんできたが、この6試合で13得点をマークしている。

 ミランは、イブラヒモビッチ加入でポジションを奪われたクシシュトフ・ピオンテクをヘルタ・ベルリンに売却したため、ヴェローナ戦の前線はラファエウ・レオンとアンテ・レビッチが担った。だが、両選手はゴールネットを揺らせなかった。

 イブラヒモビッチがいかに大きな存在か。かつてミランでCEOを務めたアドリアーノ・ガッリアーニは、「チームメートにとっていかに模範と刺激になるかを私は知っている」と、イタリア衛星放送『Sky Sport』で話した。

「正しいインテンシティーで練習していなかったチームメートに壁ドンしたのを覚えているよ。そういう良い姿勢を、今も彼は失っていないはずだ。チームメートにとっては刺激、対戦相手にとっては恐怖となるはずだよ。2012年に収支の理由で彼を放出した時のことは今でも泣けるね」

 イブラヒモビッチの契約は今年6月までだが、来シーズンに向けた延長オプションも付帯している。10月には39歳になるが、その力に頼るべきとの声は少なくない。契約を延長すべきか問うイタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューでは、1800人を超えるユーザーのうち、77%強が「イエス」と回答した。

 ヴェローナ戦で引き分け、8位につけているミランだが、ヨーロッパリーグ出場圏の6位カリアリとは勝点で並んでいる。だからこそミラニスタは、イブラヒモビッチがさらにチームを押し上げ、契約延長を勝ち取ることを願っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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