「加入から2、3日後に…」南野が語ったリバプールでの生活とクロップからの“忘れられない言葉”とは?

2020年02月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

カリスマ指揮官から受けた熱き言葉は?

南野は移籍の理由の一つに闘将クロップの存在を挙げている。 (C) Getty Images

 欧州、そして世界の頂点に立ったカリスマ指揮官から、熱き言葉をかけられれば、選手としてこれほど嬉しいことはないだろう。

 今冬にオーストリアの強豪レッドブル・ザルツブルクからリバプールに移籍した南野拓実が、英衛星放送『Sky Sports』のインタビューに応じ、様々な誘いの中から、リバプールを選んだ理由を明かした。

 世間を賑わせた電撃移籍からおよそ1か月――。住まいも見つかり、リバプールでの生活に「とてもリラックス」しているという南野は、「家が近いナビ・ケイタとサディオ・マネは特にね。ドイツ語が話せる選手もすごく助けになっている」と新しい"仲間"たちとも徐々に打ち解けていっていることも明かした。

 インタビュー中、リバプールと契約を結んだ気持ちをもっともうまく表現する言葉として、「嬉しくて、楽しい」を選んだ南野は、具体的な名前こそ明かさなかったが、プレミアリーグやブンデスリーガの複数クラブからアプローチがあったと認めた。そのうえで、レッズ(リバプールの愛称)を選んだのは、「子どもの頃からの夢のひとつだったからで、断る理由がなかった」と述べた。

「スティーブン・ジェラードとフェルナンド・トーレスが好きで、リバプールは好きなクラブのひとつだった。2004年のイスタンブールでのチャンピオンズ・リーグ決勝での逆転優勝には、強いメンタリティーに感銘を受けた」

 移籍から公式戦出場の出場は、現地時間2月1日に行なわれたサウサンプトン戦を含めて4試合のみだが、24歳のサムライ戦士は、「まずはチームの戦略にフィットすること。それから自分の強さを見せたい」と、早く溶け込んでアピールしたいと意気込んだ。

「練習で100%プレーし、もっとうまくできるとチームメートや監督にアピールしなければいけない。試合ではチームの戦略を感じ、それからほかの選手たちに自分の強みをアピールしないと。それができれば試合に出られると思う」

 南野の言う"自分の強み"を表現できた時には、ユルゲン・クロップ監督から言われたことも体現できるようになっているかもしれない。南野は、「彼の言葉が忘れられない。加入2、3日後に、僕は自分が望むどんなやり方でもプレーできる、ただ自分がやりたいプレーを楽しめと言ってくれたんだ」と明かし、こう続けた。

「選手として本当に嬉しかった。ロッカールームでの彼は選手をモチベートするのが非常にうまい。だから、練習でも試合でもその彼に応えたいね」

 悲願のプレミアリーグ制覇に向け、独走態勢を取るリバプール。それだけにチーム内競争も熾烈だが、南野は、「チームとプレミアを制覇したい。でも、直近の目標は試合に出て、得点やアシストすることだ」と自身の目標を見失ってはいない。

「もちろん、このクラブにいられて本当に幸せ。でも、まだタイトルは決まっていない。100%にするために貢献したい。そして、チームの力になりたい」

 サウサンプトン戦では、モハメド・サラーのプレゼントパスをもらいながら、決定機を外し、批判も浴びた南野。だが、欧州屈指のメガクラブでの冒険はまだ始まったばかり。これからのパフォーマンスに注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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