「すでにマシアは死んだ」「価値を失った」カンテラーノの俊英FW放出に“バルセロニスタ”たちが憤慨!

2020年01月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

バルサ退団に本人は?

バルセロニスタの期待を背負っていたペレスだけに、ローマへの放出には否定的なコメントが相次いでいる。 (C) Getty Images

 ローマは1月30日、バルセロナからカルレス・ペレスを獲得したことを発表した。一定条件を達成すれば、買い取りが義務になるレンタル移籍というかたちだ。

 レンタル料は100万ユーロ(約1億3000万円)で、買い取る際の金額は1100万ユーロ(約13億8000万円)。さらに条件次第でボーナスの450万ユーロ(約5億6000万円)も加わる。

 ローマと2024年6月までの契約を締結したペレスは、実質1年目となった今シーズン、バルセロナのトップチームでは、ラ・リーガの第2節に初ゴールを記録しただけなく、12月10日に開催されたチャンピオンズ・リーグのインテル戦では、敵地サン・シーロで先制点を挙げていた。

 だが、今月13日にエルネスト・バルベルデ前監督が解任され、キケ・セティエン監督が就任すると、21歳の生え抜きストライカーは構想外に。そこへ、主軸のニコロ・ザニオーロが負傷で長期離脱となったローマが手を伸ばした。

 ローマの公式サイトによると、グイド・フィエンガCEOは「ペレスの加入を本当に我々は喜んでいる」とコメントし、「欧州有数の下部組織で育ち、バルセロナのような才能集まるチームでプレーしてきた。ウチでもすぐに重要な役割を担ってほしい」と期待を寄せている。

 一方で、カンテラ(下部組織)出身のホープをクラブが手放したことに、バルサの一部サポーターは納得していない。クラブ公式ツイッターでの移籍発表投稿には、一部から「すでにマシアは死んでいる」「偉大な選手だけでなく、マシアと価値を失った」といった批判の声が届けられた。
 ほかにも、「ブラボー、100万ユーロでバルサはまた(ケビン=プリンス・)ボアテングを獲得できるな。なんて不快なマネジメントだ」と、ルイス・スアレス離脱後のストライカー獲得が難航しているクラブを揶揄するファンもいる。

 もちろん、出場機会を求めたペレス自身は前を向いている。ローマの公式サイトで、「バルセロナのような重要なクラブを去ったことは分かっている。でも、ローマのように同じくらい重要なクラブに来た」と意気込んだ。

「とてもうれしいよ。チームメートたちと練習を始めるのが待ち遠しい」

 はたして、期待のカンテラーノを放出したバルサの決断は、吉と出るのか、凶と出るのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事