アーセナルが南米王者からCBパブロ・マリを獲得! アルテタ監督が見込んだレフティーの可能性は?

2020年01月30日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

アルテタ政権が誕生して第1号の新戦力

南米王者フラメンゴから獲得したパブロ・マリ。故障者続出のCBで即戦力の働きが期待される。 (C)Getty Images

 現地時間1月29日、アーセナルが南米王者フラメンゴからレフティーのスペイン人CBパブロ・マリを獲得したと正式に発表した。

 買い取りオプション付きの期限付き契約(20年6月まで)で、レンタル料は500万ユーロ(約6億2500万円)。アーセナルがオプションを行使した場合の買い取り金額は1000万ユーロ(約12億5000万円)と現地メディアは報じている。

 昨年12月にウナイ・エメリの後を継いで監督に就任したミケル・アルテタにとっては、アーセナルを率いて最初に獲得した新戦力。既存戦力のCBは全員が右利きだっただけに、貴重なレギュラー候補だ。

 現在26歳のマブロ・マリは、マジョルカの下部組織出身。そこからスペイン2部(当時)のヒムナスティックでプレーした後、16年8月にマンチェスター・シティに渡ったものの、加入後すぐにスペインのジローナに1年の期限付きで武者修行に出され、以降もオランダのNAC、スペインのデポルティボとレンタル移籍を繰り返していた。

 転機となったのは、19年7月のフラメンゴ移籍。ブラジルの名門でレギュラーに定着すると、19年シーズンのコパ・リベルタドーレス制覇、さらにはカンピオナット・ブラジレイロ(ブラジル全国リーグ)優勝に貢献するなど活躍し、一気に株を上げた。

 身長193㎝・87kgという恵まれた体格を誇り、空中戦の強さはブラジルで証明済み。スピードは平均レベルながら、フィジカルコンタクトに強く、鋭いタックルや読みを活かしたインターセプトでボール奪取を狙うアグレッシブな守備に定評がある。

 足下のスキルも十分以上で、左足から放つ正確なフィードでパスの出し手にもなれるだけに、攻撃サッカーを標榜するアルテタのチームでも即戦力としての働きが期待できるだろう。

 守備に少なくない課題を抱えるアーセナルで、最終ラインの新たな主軸となれるか。まずはダビド・ルイス、ソクラティス・パパスタソプーロス、スコドラン・ムスタフィ、ロブ・ホールディングといった既存メンバーとの熾烈な定位置争いを勝ち抜かなければならない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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