U-23チームで再試合に臨むリバプールへ浴びせられた批判
FAカップの再試合でトップチームの選手に休暇を与えることを決定したクロップ。その判断に批判の声が上がっている。 (C) Getty Images
FAカップ4回戦で3部スリューズベリと引き分けたリバプールのユルゲン・クロップ監督は、2月4日に行なわれる予定となっている再試合で、トップチームの選手たちを起用しない意向を明かした。
リバプールは、2月1日に行なわれるプレミアリーグ第25節サウサンプトン戦を終えると、15日のノーリッジ戦(プレミア第26節)まで、2週間のウインターブレイクに突入する。しかし、スリューズベリ戦のドローにより、貴重な"冬休み"の1週目に再試合を戦わなければいけなくなったのだ。
この事態を受け、クロップはすでに休みを選手たちに言い渡したと、U-23チームでスリューズベリとの再試合に臨む考えを明かした。指揮を執るのもU-23チームのニール・クリチーニ監督になるとしている。
プレミアリーグの指揮官たちは以前から過密日程に苦言を呈しており、とりわけカップ戦における再試合制度を撤廃すべきとの声は後を絶たない。それだけに、クロップの主張に理解を示す者もいる。一方で、そうした主張が伝統ある大会を軽視していると批判する意見もある。
英衛星放送『Sky Sports』の取材に応じたスリューズベリと同じ3部アクリントン・スタンリーのチェアマンは、ツイッターで「評価を貶めているぞ。考え直せ」とリバプールやクロップを批判した。
「あなたたちはFAカップを殺している。リーグ・カップを殺せとの声もある。あなたたちは我々を殺している。FAが勝たなければいけない闘いだ。その主たる大会が完全に傷つけられる。
彼らのフットボールではない。我々のフットボールだ。我々がいるこの道、永遠にプレミアリーグの強欲に負けるこの道を止めなければいけない」
リバプールは、2月1日に行なわれるプレミアリーグ第25節サウサンプトン戦を終えると、15日のノーリッジ戦(プレミア第26節)まで、2週間のウインターブレイクに突入する。しかし、スリューズベリ戦のドローにより、貴重な"冬休み"の1週目に再試合を戦わなければいけなくなったのだ。
この事態を受け、クロップはすでに休みを選手たちに言い渡したと、U-23チームでスリューズベリとの再試合に臨む考えを明かした。指揮を執るのもU-23チームのニール・クリチーニ監督になるとしている。
プレミアリーグの指揮官たちは以前から過密日程に苦言を呈しており、とりわけカップ戦における再試合制度を撤廃すべきとの声は後を絶たない。それだけに、クロップの主張に理解を示す者もいる。一方で、そうした主張が伝統ある大会を軽視していると批判する意見もある。
英衛星放送『Sky Sports』の取材に応じたスリューズベリと同じ3部アクリントン・スタンリーのチェアマンは、ツイッターで「評価を貶めているぞ。考え直せ」とリバプールやクロップを批判した。
「あなたたちはFAカップを殺している。リーグ・カップを殺せとの声もある。あなたたちは我々を殺している。FAが勝たなければいけない闘いだ。その主たる大会が完全に傷つけられる。
彼らのフットボールではない。我々のフットボールだ。我々がいるこの道、永遠にプレミアリーグの強欲に負けるこの道を止めなければいけない」
また、スリューズベリのデイブ・エドワーズは、「ちょっとがっかりだね。ファンがリバプールに行き、世界最高の選手たちのプレーを見たいと思うのは当然だ。僕らも彼らと対戦したい」と話している。
「一方で、試合に勝つチャンスは増す。スリューズベリが5回戦に進めれば、クラブにとって素晴らしいことだろう」
リバプール陣営がクロップの意見を支持するのは当然だ。中盤の柱でもあるジョルジニオ・ヴァイナルダムは、「プレミアリーグに来てからウインターブレイクがなかった。でも、その前の経験から休みがあることの良さを知っている」と、休養の重要性を強調した。
「休んでからはまた頑張れる。続けるよりも肉体を休めることができる。だから良いことだ。選手としてはすべての試合に出たいものだけど、身体にも気を付けないといけない。(常にプレーするのが)正しい選択ではないと身体が言う時もある。状況を見なければいけないけど、若手でいくと監督が決めるのなら、僕らは受け入れるべきだ」
立場が異なれば、意見も変わるものだが、クロップを始めとするプレミアリーグの監督たちが嘆く過密日程の問題が、競技の主役である選手の身体や健康に影響するのは確かだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部