「相手のポジションが悪かった」アタランタFWが衝撃の45メートルFK弾! ハットトリックで7発圧勝の立役者に

2020年01月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

トリノ指揮官は会見で謝罪

ハットトリックを達成し、大勝に貢献したイリチッチ。 (C) Getty Images

 公式戦3試合で白星から遠ざかり、コッパ・イタリアで5回戦敗退に終わった鬱憤を晴らすかのような圧勝だ。アタランタは現地時間1月25日、セリエA第21節で7-0と敵地でトリノを粉砕した。

 前半17分、ヨシプ・イリチッチのゴールで均衡を破ったアタランタは、ハーフタイムまでに3点を先行すると、後半にもイリチッチとルイス・ムリエルが各2得点を挙げた。総得点57はセリエA最多記録。欧州5大リーグでも、現時点でマンチェスター・シティに次ぐ2位の数字だ。

 データサイト『Opta』によると、アタランタがセリエAのアウェーゲームで5得点以上を記録したのは通算8回目。そのうち6回が、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が就任してからだ。セリエAの試合で7得点して勝利したのは初めてという。

 大車輪の活躍だったのが、PK獲得にハットトリックも達成したイリチッチ。Optaによれば、2018年からの2年強でハットトリック4回は、欧州5大リーグでリオネル・メッシ(7回)、セルヒオ・アグエロ(6回)に次いで3番目に多い。

 圧巻だったのは、52分のロングシュート。相手陣内に入ってすぐ、約45メートルの位置でFKを得ると、GKが前に出ているのを見て、直接がら空きのゴールに蹴りこんだのだ。

 イタリア・メディア『Sport Mediaset』によると、イリチッチは試合後に「相手のポジションが悪いのが見えて、最初にゴールに蹴ることを思いついた」と述べている。

「こういう一発もあるんだ。だからこそ、サッカーは素晴らしいんだよ。自分に限界は作らない」

 一方、敗れたトリノは初めての7失点大敗(『Opta』より)。屈辱を味わったワルテル・マッザーリ監督は「謝罪するために(メディア応対に)来た。こんな試合についてコメントするのは無駄だ。すぐに合宿に入ることを発表する」と述べた。

「今日の試合はすべてに関して擁護できない。こんなパフォーマンスに言い訳などできないさ。会長と話す。辞任?困難にあって投げ出したことはない。全員が考えないと。どん底まで落ちたのなら、あとは再び上がるだけだ」

 チャンピオンズ・リーグでも大逆転でベスト16進出を果たしたアタランタは、欧州随一の攻撃力を今後も発揮できるのか。一方、トリノは屈辱の大敗から立ち直れるのか。アタランタは2月2日のリーグ次節でジェノアと、トリノは28日のコッパ・イタリア準々決勝でミランと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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