「自分の実力不足を痛感した」全試合先発の食野亮太郎は、悔しさを成長の糧に!

2020年01月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「1得点とは寂しい結果…」

初戦のサウジアラビア戦で得点を挙げた食野。その後2試合は無得点に終わる。写真:佐藤博之

 U-23アジア選手権は、1月15日にグループB最終節、U-23日本代表対U-23カタール代表の一戦がタイのラジャマンガラスタジアムで行なわれ、1-1の引き分けに終わった。

 前半アディショナルタイムにVARから田中碧がレッドカードを提示され一発退場になる。一人少なくなった中でも73分に小川航基が先制点を挙げるが、直後の79分に、自陣ペナルティエリア内での接触がファウルと判定されPKを献上。微妙な判定ながらこちらはVARが行なわれなかった。このPKで失点した日本は1-1で試合を終え、1分2敗でグループBの最下位で大会を後にした。

 今大会3試合全てで先発出場をはたした、唯一の海外組、食野亮太郎は試合後のフラッシュインタビューに応え以下のようにコメントした。

「自分としては3試合全て先発で使ってもらったのに、1得点とは寂しい結果ですし、自分の実力不足を痛感した大会やったんで、チームに帰ってもっと成長しないといけないなというのを改めて感じました」

 2連敗でグループリーグ敗退が決まった中で迎えたこの試合。気持ち、意地はチームみんなで共有していたと語る。

「何が何でも勝つと自分もチームとしても気持ち込めて戦っていたつもりでしたけど、自分自身点が取れなかったということが悔しかったですし、その(気持ちも)勝利につなげられなかったというのが悔しいです」

 今大会を一勝もできず去ることについて、悔しさを滲ませながらも次への成長を誓った。

「逆境に置かれたときほど自分たちの真価が問われるところだと思って全員で取り組みましたし、そういうことが選手自身、僕自身成長に繋がると思っています。この悔しい想いを何もなかったままでは終わらせずに、自分のキャリアの上で成長していく糧にしたいと思います」

 いろんなものが懸かる代表戦の実戦でこそ得られる経験もあるだろう。それが3試合で終わってしまったことは残念だが、食野の言葉通り成長の糧としてもらいたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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