【名古屋】“フィッカデンティスタイル”の新たなキーマン?稲垣祥が見据える潤滑油としての働き

2020年01月13日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「グランパスのポテンシャルに魅力を感じて」

広島から名古屋へ加入した稲垣。ボランチとして貴重な戦力になりそうだ。写真;田中研治

 昨年9月に風間八宏監督からマッシモ・フィッカデンティ監督へ指揮官を交代し、J1残留を果たした名古屋が新シーズンへ向けて始動した。

 1月12日にトレーニングをスタートさせると、13日には新体制発表会を開催。川崎から加入した阿部浩之らとともに、今季の新戦力として注目されたのが、広島から移籍したボランチの稲垣祥だ。

 豊富なスタミナやボール奪取力が特長で、広島でも貴重な戦力になっていた男は、なぜ名古屋への移籍を選択したのか。「昨年も順位で言えば(名古屋より)広島のほうが上で、簡単な決断ではなかったです」と前置きをしつつ、理由を次のように話す。

「グランパスのポテンシャルに魅力を感じて、何かを噛み合わすことができれば、間違いなく上位に行けるチームですし、タイトルを狙えるなと、その役割を自分が担えると感じて決めました。

 チームが噛み合えば状況は大きく変わると思いますし、噛み合わすために自分は来たと思っています。だからそういうところで仕事をしたいです」
 
 そのプレースタイルは、ハードワークやプレー強度の高さなどがポイントと言えるフィッカデンティ監督のスタイルにも合いそうだ。

 それは「(フィッカデンティ監督のやり方は)ハードワークはベースですし、中盤に強度をもたせるところや、そこから飛び出していくところなど、求められている部分が、自分にあったからこそ呼ばれたのだと思います」と本人も自覚している。

 目指すのは「チームがよくなるための潤滑油」

 新シーズン、周囲と上手く融合できれば、"フィッカデンティスタイル"の新たなキーマンとして活躍できるのかもしれない。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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