【水戸|新体制】入学式を意識した”前代未聞”の会見⁉ 秋葉新監督は補強に「300点満点」を与える

2020年01月13日 佐藤拓也

「各ポジションに特長のある選手が揃った」(秋葉監督)

期限付き移籍から復帰する大原を含め、新加入は15人。秋葉新監督の下でどう起用されるか。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 1月12日、水戸が新体制発表会見を行なった。会場は施設の一部をクラブハウスとして活用している城里町七会町民センター「アツマーレ」の体育館。今回から一般の方も見学可能となり、800名を越えるサポーターが会場に駆け付けた。

 廃校となった中学校の体育館が会場で、「入学式」をイメージした"前代未聞"の記者会見。開始とともに「起立」、「礼」、「着席」の号令が掛かり、その後、まるで校長先生の祝辞のように、沼田邦郎社長から新シーズンに向けての意気込みが語られた。そして、秋葉忠宏新監督と新加入選手が登場。監督は担任の先生、新加入選手は新入生の雰囲気で壇上へ。細部までこだわりを見せる演出で会場は大盛り上がりだった。
 
 昨季は22チーム制における過去最高の7位という好成績を収めたものの、大幅にメンバーが入れ替わり、一からのチーム作りを余儀なくされている。挨拶冒頭でマイクを頭にぶつけるベタなボケで笑いを誘った秋葉監督も、新シーズンに向けた言葉は真剣そのもの。リーグで最も低い資金力である現実を説明しながら、「今季は昨季に見た夢の続きを見られるロマンチストになれるか。それとも残留を目標に戦うリアリストになるのか。クラブにとっての岐路となるシーズン」と険しい口調で語った。

 期限付き移籍から復帰する大原を含めると15選手が新戦力。秋葉監督は補強に関して「300点満点。最高のメンバーが揃った」と高く評価し、「オーダーした通り、各ポジションに特長のある選手を揃えてくれた」と満足気だ。「目指しているのは自立したチーム。相手に合わせてピッチ内で変化して対応できるチームにしていきたい」と目標も明らかにした。

 チームは1月17日まで「アツマーレ」で練習を行ない、18日から28日までは沖縄キャンプへ。2月1日には鹿島とのプレシーズンマッチ「いばらきサッカーフェスティバル」に挑む。

取材・文●佐藤拓也(フリーライター)

 

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