【仙台|新体制】木山新監督を迎え新たな船出。元バルサのイサック・クエンカは9番、梁の10番は…

2020年01月11日 小林健志

新たに9名が加わり、30人と例年より多めの陣容に

左から(ベガッ太、)パラ、赤﨑秀平、イサック・クエンカ、木山隆之監督、アレクサンドレ・ゲデス、浜崎拓磨、吉野恭平、小畑裕馬。写真:小林健志

 すでに1月7日に始動し、新体制を発表したベガルタ仙台が11日、新シーズンに向けた新加入選手会見・新ユニホーム発表会見を行なった。

 今季の陣容は過密日程を考慮してか30人と例年より多め。最大の目玉は鳥栖から完全移籍で加入した元バルセロナMFイサック・クエンカだ。鹿島などで活躍したFW赤﨑秀平の加入も大きい。昨季のアシストランキングでトップとなったDF永戸勝也の鹿島移籍は痛いが、同じ左SBでブラジル国籍のDFパラを獲得。地元仙台出身のDF吉野恭平も広島から完全移籍。ルーキーは4年ぶりにユースから昇格のGK小畑裕馬のみとなった。なおMF佐々木匠がJ2山口から、GKイ・ユノがJ3福島からレンタルバックとなった。
 
 8日の必勝祈願後に今季より指揮を執る木山隆之監督(前J2山形監督)から発表されたチームスローガンは「熱結(ねっけつ) LINK to the FUTURE」。「サッカーの中身や戦術も大事だが、全員が絆を持ってチームメイトを信頼して戦うのが自分のスタイル」と一体感を持ったチームにしたいという。新加入選手会見の席上でも木山監督は「アグレッシブに守って、アグレッシブに攻めて、常に攻撃的なメンタリティを持って、最後まで戦い続け、サポーターと勝利を分かち合えるチームをつくりたい」と会見上に詰めかけた950人のサポーターに意気込みを熱く語りかけた。

 各選手からの挨拶で、注目のクエンカは「自分の全力を出してチームに貢献することを誓います。チームメイトとたくさんの勝利を届けたいと思います」と語った。会場の空気を和ませたのは赤﨑。「ベガルタ仙台と言えば、この歌しかありません。一緒に歌ってもらえたら…ベーガールータせーんだーい…」とおなじみの応援ソングを歌い出し、仙台サポーターの心をガッチリと掴んだ。

 地元仙台出身の吉野は「秀平君が応援歌を歌っていましたが、僕も歌っていた側で、仙台でプレーできる喜びを噛みしめています」と地元でのプレーを楽しみにしている様子だった。また、JFLのFC大阪やJ2水戸でプレーし、初のJ1でのプレーとなるDF浜崎拓磨は「練習場や加入会見で人がびっしり埋まっているのは今まで経験したことがありません。期待に応えないと、とワクワクしています」と多くのサポーターからの期待を寄せられることへの喜びを感じていた。

 大いに盛り上がった新加入選手会見で、木山監督は補強の満足度を問われ、「間違いなく100点です」とキッパリ答え、この会見での質疑についても「笑いもあり、真面目さもあり、若さもあり100点です」と新加入選手の受け答えにも満足気だった。

 仙台は寒冷地チームのため、13日から沖縄、延岡、宮崎で約1か月に及ぶ長期キャンプに突入する。キャンプで新監督の戦術を浸透させ、2月から始まる公式戦に備える。

取材・文●小林健志

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