「幹部がカタールで面談した」バルサの新たな指揮官はシャビ? スペイン紙は即監督交代の可能性も指摘

2020年01月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

スーペルコパ敗退でクラブが焦り?

3年目を迎えているベルベルデ監督。 (C) Getty Images

 リオネル・メッシやルイス・スアレスといったチームの「顔」は、試合後に擁護したが、バルセロナのエルネスト・バルベルデ監督は窮地に立たされている。

 バルサは1月9日、スーペルコパ準決勝でアトレティコ・マドリーに2-3で逆転負け。レアル・マドリーが待つファイナルに進むことができなかった。一時は2-1とリードし、追加点に迫るなど、勝利に近づいていた中での逆転負けだけに、指揮官を批判する声は少なくない。

 そして一夜明けた10日、バルサが中東の地、カタールで指揮を執るレジェンドにコンタクトを取ったことが騒がれた。アル・サッドを率いるシャビ・エルナンデスだ。エリック・アビダル、オスカル・グラウの両幹部が、シャビと面談したという。

 スポーツチャンネル『ESPN』によると、公式にはカタールでリハビリ中のウスマンヌ・デンベレの様子をチェックするための出張だった。だが、この機会にシャビと接触すれば、監督就任の打診と騒がれるのは当然だ。

 クラブの情報筋は、スーペルコパ敗退後のタイミングになったのは偶然としつつ、シャビは「クラブは真剣なオプションとして考えている」と話しているようだ。

 ESPNはあくまで来季に向けての布石と報じたが、スペイン紙『MARCA』は、即座のバルベルデ解任とシャビ就任の可能性を指摘した。当初は来季からの2年契約をシャビにオファーする考えのバルサだったが、スーペルコパ敗退を受けて方針を変えたという。

 同紙によれば、クラブ側は当面のバルベルデ続投を強調としたとのこと。また、現時点でシャビはこのタイミングでの就任に乗り気でないようだ。同紙は、その場合、明確な代役が不在であることからも、バルベルデが続投することになるだろうと伝えた。

 一方、アル・サッドのGMは公式ツイッターで「シャビがバルセロナに行くのは普通であり、予期されることだ。最初の家であり、将来的には戻るはずである」としたうえで、即座の退任を否定した。

「だが、現時点でシャビはアル・サッドの指揮官である」

 サポーターの間でも、このタイミングでの監督交代の是非は意見が分かれているようだ。MARCA紙のアンケートでは、10万人を超えるユーザーのうち、53%が反対、47%が賛成だった。

 ただ、タイミングは別にして、シャビの就任を望む声が多いのも確かだ。適任の候補を問うアンケートでは、14万人を上回るユーザーのうち、28%がシャビと回答。21%のエリク・テン・ハーグ、17%のロナルド・クーマンらに差をつけている。

 今季が3年目のバルベルデ。逆風だが、このまま道半ばでベンチを去るのか、それとも契約が満了となる今季いっぱいは指揮を執るのだろうか。今後の動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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