【湘南|新体制】「皆さんに心配をかけながら…」。「前進」をスローガンに〝20周年″の湘南ベルマーレがスタート!!

2020年01月11日 佐藤香菜(サッカーダイジェスト)

「支えていただいたサポーターの皆さんのおかげです」と眞壁会長

新加入のうち11人の選手が出席した。写真:塚本凛平

 1月10日より始動した湘南ベルマーレは11日、新体制発表会を行なった。「湘南ベルマーレ」に改称して今季で20周年の節目を迎える湘南の2020年新ユニホーム、新加入選手やスタッフの紹介、スローガンなどが発表された。

 冒頭、眞壁潔会長は「この20年間は、たくさんの方に支えられてきました。皆さんに心配をかけながら、昨年もハラハラさせてしまいましたが、(99年のクラブ)存続危機から、本当に熱心に支えていただいたサポーターの皆さんのおかげです」と挨拶。続いて、水谷直人社長は「本当に大切な1年にしたい。真価が問われる1年だという覚悟を持って歩んで参りたいと思います」と表情を引き締めた。

【湘南新体制PHOTO】13名が新加入!「前進 PROGRESSION」をスローガンに、チーム一丸となってレベルアップ!!

【湘南PHOTO】一歩ずつ確実に「前進」。スローガン掲げ、湘南始動!!
 
 今季のチームスローガンは「前進 -PROGRESSION-」だ。

 昨季夏から監督に就任し、難しいチーム状況のなかプレーオフまでを戦い、チームをなんとか残留に導いた浮嶋敏監督が2年目も指揮を執る。浮嶋監督は昨季を「3歩進んで3歩下がるような1年だった」と振り返り、「今年は我々の覚悟として、この状況からしっかり脱却する。今まで築いてきた我々のベースであるサッカー、クラブの力、ここから〝一歩″確実に前進をして、そしてさらにもう一歩、確実に前進していく」という思いが、このスローガンに込められているとことを説明した。

 新加入15人(レンタルバックを含む)を迎え入れ、総勢32人のチームとなった。約半数のメンバーが入れ替わり、既存の選手も「新しいチームに来たみたい(笑)」と声を漏らしていたという。坂本紘司ダイレクターは新戦力の補強にふたつのポイントを挙げ、「日々の練習をひたむきに頑張っている選手が試合に出られるような、とにかく〝競争力の高いチーム″をつくれる選手」であること、そして「選手によって置かれている状況はそれぞれ違う。その中で、〝意欲を持って″湘南でプレーしたいと思ってくれている選手」であること述べ、この条件を満たすメンバーが揃ったという。

 攻撃的DFの馬渡和彰や、泥臭く諦めないプレーを貫く石原直樹、ボランチや右ウイングバック、右のCB(ストッパー)と複数ポジションをこなせる福田晃斗(ふくた・あきと)など湘南スタイルを体現できる面々、昨季9アシストの三幸秀稔や絶妙なパスでリズムをつくる茨田陽生といった経験のある選手、東京五輪世代の岩崎悠人や高卒ルーキーの畑大雅など豊かな個性が集まり、どんなチームに仕上がるのか、開幕が待ち遠しい。

 チームは今後、1月18日(土)~31日(金)までスペインでキャンプを行ない、開幕ゲームはJリーグの開幕戦となる2月21日(金)にホームで浦和と対戦する。

 20周年のアニバーサリーイヤー、湘南ベルマーレの大きな〝前進″に期待したい。

取材・文●佐藤香菜(サッカーダイジェスト編集部)
 

次ページ2020年メンバーリスト

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事