【大分|新体制】目標は勝点55、得点50、失点35の6位以内‼ 昨夏から空席の10番は…

2020年01月10日 柚野真也

今季の新加入は期限付き移籍から復帰した高畑を含め、12名。前列左から野村、町田、片野坂監督、佐藤、渡。後列左から羽田、吉田、小出、知念、髙澤、高橋。写真:柚野真也

 1月10日、大分の新体制記者発表が行なわれた。新シーズンのスローガンは「不撓不屈」。会見で榎徹社長はまず「昨季、我々は9位で終わったが、(来季も)チャレンジャーに変わりはない。対戦相手に研究されることは間違いなく、厳しい局面に立たされると予想される」と話し、「そのような状況においても、強い意思を持って困難にくじけず諦めないで、あくまでも結果を追求する」と新スローガン「不撓不屈」に込めた想いを語った。

 強化費は昨季より増えたとはいえ、推定10億円を下回る。獲得した選手は昨季と同様に元日本代表の肩書きやカテゴリーに捉われることなく、継続して試合に出場した上昇志向の強いタレントだ。また「献身性を持ち、アグレッシブにチームのために動き、一体感を持って戦える選手を獲得した」(西山哲平GM)と人間性も重視。そして西山GMは「(昨季は)守備は手応えを感じたが、攻撃に課題が残った。継続してスタイルを積み上げ、新しい個の力を加えることで攻撃力を上げたい」と来季への意気込みを語った。
 

 戦術的な面から言えば、昨季の主力がほぼ残留したことでベースは確かなものに。GKを含めた後方からのビルドアップで攻撃を組み立て、相手を変化させて隙を突くスタイルをアップグレードしたい。片野坂監督は新戦力について「強度と質を上げることができる新たな戦力が、大分のスタイルを理解して既存の選手と化学反応を起こし、戦い方のオプションを増やしたい」と期待を込めた。

 チームを率いて5年目の指揮官の下、攻撃的なスタイルを継続する方針を打ち出し、目標を「勝点55、総得点50、総失点35でAクラスの6位以内を狙う」と明言。新たに加入した選手たちは、「大分はボールを握って、保持して、楽しいサッカーをする。ゴール前で違いを見せるプレーをしたい」(町田也真人)、「周りを生かし、自分も生きるようないい循環を生み出したい」(渡大生)とやる気に漲っている。

 チームは11日から始動し、鹿児島キャンプを経てリーグ開幕に向けて片野坂監督のサッカーを仕上げる。

取材・文●柚野真也(フリーライター)

 

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