「センセーショナルな能力を持っている!」「誰だ?」バスケス・バイロンのチリ1部挑戦に現地メディアも注目

2020年01月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

青森山田の全国制覇に貢献したドリブラー

昨年度の選手権で、青森山田の2度目の戴冠に貢献したバイロン。母国でのプレーを叶えられるか。 写真:田中研治

 昨年度の高校サッカー選手権を制した青森山田で異彩を放ち、卒業後に加入したいわきFC(福島)ではJFL昇格に貢献したチリ人FWバスケス・バイロンが大きな決断を下した。

 1月5日、いわきFCは公式ホームページで、「複数クラブからのオファーに対する諸手続きのため、チリへ渡航いたします」とバイロンが母国の1部クラブとの交渉のため、渡航することを発表した。

 チリ出身のバイロンは、小学3年生の時に両親の仕事の都合で来日。2016年に全国屈指の強豪・青森山田への進学、「逃げないで、自分と向き合った勇気と努力が実った」と3年軸には主力としてプレーし、同校の2年ぶりの2度目の全国制覇に貢献した。

 いわきFCでの1年目は、東北社会人リーグ1部で10試合に出場して、5ゴール・3アシストをマーク。全国地域サッカーチャンピオンズリーグ優勝にも貢献したバイロンは、かねてから口にしてきた「チリ代表になる」という夢を叶えるべく、今回の決断に至った。

 日本からの"逆輸入"されるアタッカーについては、現地でも小さくない話題となっている。チリのCSチャンネル『Canal del Futbol』は、「日本からの空輸。福島からチリへやってくるストライカーは誰だ?」と銘打って、バイロンを次のように紹介している。

「彼は国籍を持つチリで運命を掴みたいと考えている。そして、実際にチリへと舞い戻り、母国クラブとの契約が間近に迫っている。センセーショナルな能力を持つバスケス・バイロンは、両足を巧みに扱い、攻撃のための適切な動きができる」

 現在18歳のバイロンは、チリでプレーするチャンスを掴み、夢のラ・ロハ(チリ代表の愛称)入りを叶えられるのか――。その動向から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事