【京都|新体制】李、森脇、P・ウタカ、J・バイス‼ 大型補強の京都が新体制を発表。新強化部長が補強の裏側も明かす

2020年01月08日 雨堤俊祐

李や森脇など実績十分の選手らが加入

新体制会見を行った京都。下段左から飯田貴敬、荒木大吾、森脇良太、實好礼忠監督、李忠成、野田隆之介、ヨルディ・バイス。上段左から川崎颯太、山田楓喜、中川風希、曽根田穣、太田岳志|写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 1月7日、京都サンガF.C.の新加入選手・新体制発表記者会見が行なわれた。

 京都は昨季、首位に立つ時期がありながら、後半戦で失速。8位に終わり、J1参入プレーオフ進出を逃した。オフは両ウイングで攻撃を牽引した仙頭啓矢(→横浜)と小屋松知哉(→鳥栖)がJ1へとステップアップし、チームトップの17ゴールを挙げたCF一美和成もG大阪からの期限付き移籍が終了(その後、横浜FCへ期限付き移籍)。3トップが揃って退団。さらに元日本代表の闘将・田中マルクス闘莉王も現役生活に終止符を打った。来季はその穴を埋め、J1昇格を掴み取るべく、期限付き移籍からの復帰組を含めて16名の選手がチームに加わる。

 会見は3部構成で第1部は新加入選手の紹介と質疑応答が行なわれた。まだ来日していないピーター・ウタカと、開催中の全国高校サッカー選手権大会で帝京長岡高の主将としてベスト4へ勝ち進んでいる谷内田哲平は欠席。11人の新加入選手とコーチから昇格した實好新監督が登壇した。
 
 まず實好監督は「控え室から活気があって、チームになっていた。(補強の満足度は)100%です。個性のある選手が多いので、その個性を存分に発揮して欲しい」と期待を込めた。

 横浜から加入した元日本代表の李忠成は「京都という素晴らしい街を、京セラや任天堂といったスポンサーがしっかりしているサンガで、サッカーを通じて盛り上げたい。このチームはJ1にいないといけないクラブです」と意気込み。さらに「京都という世界に誇れる街のサッカーチームはここしかないと思っていますし、Jリーグやアジアを代表するチームにならなきゃいけない。立地というのはお金では買えない、何物にも代えがたいものです。『サンガが大きくなる』その第一歩に今まで積んできたキャリアや経験を還元する。そんな魂の燃やし方ができればいいなと思います」と熱く語った。

 昨季、浦和でプレーしていた元日本代表の森脇良太は「最初に声を掛けてくれたのが京都で、『あなたのすべてをチームに還元してほしい』と言われました。素晴らしい選手たちが加入しましたが、名前や実績だけで昇格できるとは思っていません。ピッチ上で感謝の思いを持って、全力で頑張りたい」と決意を述べた。

 

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