「休む事への意識が欠けている」鹿島のオフはたった6日間! 柴崎岳がJリーグの”休まな過ぎ”問題に言及、サポーターからも続々と賛同の声が…

2020年01月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

古巣・鹿島の今季スケジュールが発表され…

古巣の日程が発表され、そのハードスケジュールに言及した柴崎。 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 古巣への愛ある苦言だと捉えるべきだろう。

 スペイン2部のデポルティボに所属する日本代表MFの柴崎岳が、自身のSNSでJリーグのある問題に言及した。

 1月2日、新国立競技場でヴィッセル神戸と天皇杯決勝を元日に戦ったばかりの鹿島アントラーズが、来季のスケジュールを発表。始動日は8日とされ、10日には宮崎県へ移動。20日まで宮崎県宮崎市でキャンプを行なうことを発表した。

 決勝に0-2で敗れた鹿島だが、来季アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)への本選出場をかけたプレーオフへの参戦権が認められている。プレーオフは1月28日に行なわれるため、始動日が1月初旬になることは致し方ない面がある。だが、それでも決勝を戦ってからわずか6日のオフで再びシーズンに突入することになり、選手、そしてスタッフに十分な休養が与えられるとは言い難いスケジュールだ。

 柴崎はこの日程について触れた記事を、「頭を抱える」顔文字で引用したうえで、自身のツイッターでこのように発言している。

「何が原因か分からないが、休む事への意識が欠けている。 僕が日本にいた時は確か契約書に選手は最低2週間オフシーズンを過ごす権利があると書かれていた様な… それでも短いけど。 今回は鹿島や神戸(神戸のオフ期間は分かりませんが)ですが、どのJリーグチームが犠牲になってもおかしくない。」(原文ママ)
 

 こうした目線の発言は、海外のリーグを経験し、選手に与えられる休養の重要さを身に染みて感じているからだろう。Jリーグでは、ACLに参加する場合、リーグ戦、カップ戦との過密日程になり、チームへの負荷は免れない状況にある。それが何年も続けば、その負担が主力選手の勤続疲労へとつながることは想像に難くない。
 
 この柴崎の発言に対し、サポーターからも同意の声が多々上がっている。

「選手側から声をあげるのはすごく大事な事です」
「天皇杯の決勝を元日にするという伝統?が正直原因と思う。今はACLとか参加する大会も増えて、昔と違い試合数も全然違うから、天皇杯決勝をリーグ戦終了の1週間後とかにしないと。全てのクラブがしっかりとオフに入れない。シーズンの切り替えが出来ない」
「『休みに対する意識』はサッカー界に限った話ではなく、日本企業全般に広く蔓延してしまっているように思います」
「サッカーをはじめスポーツ選手にも働き方改革が必要です」
「オフ短くてリフレッシュにならない! 選手の怪我も心配だわ」
「強いチームほど過密日程で休みが無くなっている。適切に休まないとケガにも繋がるのに」

 また、鹿島で主将を務める内田篤人は、天皇杯後に「天皇杯決勝って1月1日にやる意味ありますか? 休み1週間ですよ」と休暇の短すぎる問題に言及する一幕があった。

 根深い"休まな過ぎ"問題。選手たちやクラブのために、どのように解決するべきだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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