南野の退団が影響!? 韓国代表FWのプレミア移籍をザルツブルクが拒否「手放すつもりはない」

2019年12月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

プレミアからのオファーが舞い込むも…

ゴールとアシストを連発しているファン・ヒチャン。南野に続く流失の可能性は……。 (C) Getty Images

 今冬にリバプールへの電撃移籍を決めた日本代表FWの南野拓実に続き、レッドブル・ザルツブルクからのステップアップを目指している韓国代表FWファン・ヒチャンを巡る交渉の雲行きが怪しくなってきている。

 現在23歳のファン・ヒチャンは、南野、そして複数のメガクラブが注視している19歳の大器アーリング・ハーランドとともにザルツブルクの強力アタック陣の一角を担ってきた。

 ドイツ紙『Hamburger Morgenpost』は先日、南野に続いて、移籍を画策していたファン・ヒチャンが、プレミアリーグで好調を維持するウォルバーハンプトンと2700万ユーロ(約32億9400万円)で合意に達したと報じ、退団は決定的かと思われた。

 だが、国内リーグで2位のLASKと勝点2差と競り合っていることもあり、自慢の攻撃ドリオの同時流出を避けたいザルツブルクは、ファン・ヒチャンに対するオファーを固辞。2021年6月までの契約を締結している韓国代表アタッカーを残留させる意向のようだ。

 また、オーストリアの衛星放送『Sky Sports』によれば、クラブのクリストフ・フロイントSDも、「彼をここで手放すつもりはない。少なくとも来春までは一緒に戦う」との意向を明確にしている。

 今シーズンは公式戦22試合で9ゴール・14アシストと結果を残してきたファン・ヒチャン。プレミアリーグへステップアップをするにはいい頃合いだったが、結果的に一足先に決定した南野のリバプール移籍が小さくない影響を与える格好となった。

 もちろん、何が起こるかわからないのが移籍市場であり、電撃的な退団がないとは言い切れないが……。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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