【高校選手権】履正社 5-1 中津東|ゴールラッシュの原動力、林大地が目標のプロ入りへ猛アピール!!

2015年01月04日 金縄洋右

持ち前のスピードを活かしたプレーで流れを呼び込む。

「2回戦で点が取れなかったので気合いが入っていた」と語るのは、3回戦の中津東戦で、後半に勝ち越しゴールを含む、2得点をマークしたFW林大地だ。
 
 履正社は、中津東のマンツーマンデイフェンスに苦しみ打開できずにいると、前半19分に中津東のMF松永一輝に先制ゴールを許す。
 
 その後、周りと「焦らずやろう」と話したという1トップの林は、前線で持ち味のスピードを活かしたプレーで、徐々に流れをチームに呼び込み、前半27分にはMF田中駿汰のゴールで同点として前半を終える。
 
「後半はとにかく泥臭くいくと決めていた」と言う林。
 後半開始直後の3分、履正社は猛攻を仕掛けCKを獲得。ショートコーナーからMF多田将希の左クロスに飛び込んだ林が、頭で合わせ逆転ゴールを決めた。
 
「ゴール前で飛び込むと何かが起きる。これができるのが自分の強み」と満面の笑みで語るように、後半12分にも左斜め後方にいたMF小川達也からのクロスを、再び頭で合わせ、3-1と突き放すゴールを決めた。
 
「はっきり見えてなかったけど、何も考えずに飛び込んだ」と振り返るように、林は持ち前の思いきりの良さを前面に出したプレーを発揮。これでチームも勢いに乗り、後半だけで4点を奪って、終わってみれば5−1の快勝だった。
 
「選手権は小さい頃からの憧れの舞台」と語る林は、昨年ベスト8に進出した際は、「チームとしても初出場だったので、何もプレッシャーはなかった」と振り返る。だが、今年は昨年とは状況も経験値も異なる。昨年の主力メンバーが多く残った今年は、プリンスリーグ関西を制し、来季のプレミアリーグ昇格も決めた。優勝候補の一角として見られている存在なのだ。
 
 前日の2回戦では勝利こそしたものの、チームは無得点に終わり、宿舎でのミーティングで平野監督からお灸を据えられたと言う。そのため、「結果に満足していない」と、すでに次の準々決勝に気持ちを昂らせている。
 
 G大阪ジュニアユース出身の林にとって、将来の目標はプロ入りすること。昨年12月のG大阪のJ1優勝には「嬉しかった」と話し、「今度は僕が選手権で優勝し、Jクラブにアピールしたい」とさらなる活躍を誓った。
 
取材・文:金縄洋右
 
■試合の結果
履正社(大阪) 5-1 中津東(大分)
得点者/履=田中(前半26分)、林(後半3・12分)、小川(後半21分)、角野(後半40+3分)
    中=松永(前半18分)

【高校選手権Photo】1月3日|3回戦
 
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