「MLSとは次元が違いすぎる…」イブラヒモビッチのミラン電撃復帰決定に欧州メディアは懐疑的!

2019年12月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

イブラ本人は「愛してやまない街に帰ってきた」とやる気

8シーズン前にミランに在籍したイブラヒモビッチは、その圧倒的なカリスマ性でチームを牽引。見事にスクデット獲得に貢献していた。 (C) Getty Images

 8シーズンぶりの電撃復帰がついに正式発表された。

 現地時間12月27日、ミランは、11月13日にMLSのLAギャラクシーを年内で退団することを発表してフリーとなっていた元スウェーデン代表FWのズラタン・イブラヒモビッチを獲得した。契約期間は1年間の延長オプションが付いた6か月となっている。

 再びロッソネーリ(赤と黒の意)にレジェンドが舞い戻った。LAギャラクシーの退団発表後には、移籍金ゼロで獲れるとあって、ナポリ、ボローニャ、マンチェスター・ユナイテッド、さらにはエバートンといった欧州5大リーグのクラブから関心を持たれたイブラヒモビッチだったが、最終的に選択したのは、2010年の夏から2シーズンに渡って在籍した古巣だった。

 今シーズンのセリエAで首位争いをするインテルとユベントスから、21ポイント差と大きく引き離され、11位に沈んでいるミランを救うべく、復帰を決意したスウェーデンの英雄は、クラブの公式サイトで胸の内を明かしている。

「オレは自分がとても尊敬するクラブ、そして愛してやまない街に戻ってきた。ミランのここまでの悪い流れを変えるためにチームメイトと団結して戦っていく。そして、オレはチームの目標を達成するために全力を尽くすつもりだ」

 後半戦の巻き返しを誓ったイブラヒモビッチだが、その年齢は38歳だ。8シーズン前に在籍した頃と比べて、そのパフォーマンスを疑問視するメディアも少なくない。そのなかで、よりシビアな意見を送ったのは、スペイン紙『Marca』だった。

 同紙は、「ミランはセリエAで絶望的な状況下にある」と前置きをしたうえで、さらに次のように綴った。

「首位インテルとは11ポイント差もあるミランは、イブラヒモビッチにメディアとスポーツレベルでのインパクトをもたらしてほしいと力を求めたのかもしれない。だが、もはや全盛期を過ぎたスウェーデンのレジェンドのパフォーマンスは不確定要素が多い。

 イブラヒモビッチはロサンゼルスで輝いたからこそ呼ばれたわけだが、MLSはセリエAでインテルやユーベとタイトルを争うのとは、あまりに次元が違いすぎる。それだけにこの契約は彼ができることよりも、彼がこれまでにしてきたことを評価されたのかもしれない」

 38歳でのセリエA挑戦、それも苦境に立たされているミランでのプレーは、決して楽ではない。だが、これまで幾度も周囲を驚かせてきた男だけに、イブラヒモビッチのパフォーマンスには、期待せずにはいられない。

【動画】異彩を放ったミラン時代のイブラヒモビッチのゴラッソTOP10はこちら

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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