今季三冠の日テレ・ベレーザが浦和Lとの皇后杯決勝へ!ASエルフェン埼玉を延長戦の末に2-1で破る!!

2019年12月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

途中出場の小林里歌子が決勝弾!

E-1を負傷離脱した長谷川唯が先発フル出場。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 第41回皇后杯(全日本女子サッカー選手権大会)は12月22日に準決勝の2試合を開催した。NACK5スタジアム大宮で行なわれた、日テレ・ベレーザ対ちふれASエルフェン埼玉の一戦は2-1でベレーザが勝利を収め、浦和レッズレディースが待つ皇后杯決勝へと駒を進めた。

 同大会で3連覇を目指すベレーザは、多くのなでしこジャパンのメンバーを揃え、なでしこリーグを5連覇中の他、女子版アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のテスト版として行なわれた「AFC女子クラブ選手権2019 FIFA / AFCパイロット版トーナメント」でも初代アジアクラブ女王に輝き、さらにリーグカップも獲得。すでに今季三冠を達成している。

 優勝したE-1選手権で、最終節の韓国戦では負傷で不出場となっていた長谷川唯がこの試合は先発出場を果たした。

 一方の埼玉は、皇后杯でクラブ初の準決勝を戦う。なでしこリーグ2部所属ながらも準決勝まで勝ち進み、澤穂希らとともにベレーザで活躍した40歳の荒川恵理子ら、ベレーザ出身者を多く抱える。

 試合は、同じポゼッション志向を持つチーム同士の戦いで、双方ともチャンスを作る展開だったものの、徐々に自力で勝るベレーザが押し込む展開となってくる。

 すると29分、右サイドを突破した宮澤ひなたからのクロスボールに菅野奏音が合わせ、先制に成功する。10月から11月にかけて行なわれたU-19アジア選手権の優勝メンバーの菅野はこれで皇后杯4試合連続ゴールとなった。

 後半に入ると選手層の厚みの違いもあり、ベレーザがさらに押し込む展開となった。

 しかし、決定機を迎えた田中美南がこれを決め切れず1-0のまま終盤を迎えると、深い位置でボールを奪われ、81分に埼玉の祐村ひかるに決められ1-1と同点にされる。

 さらにアディショナルタイムに埼玉の田嶋みのりにゴール正面からシュートを打たれるが、GKの山下杏也加がセーブして難を逃れ、1-1で延長戦に突入した。

 迎えた延長前半に、長谷川、田中とパスを繋ぎ最後は交代出場の小林里歌子が一度はGKにセーブされるが、こぼれ球を自ら押し込み2-1と勝ち越しに成功する。

 その後も埼玉に攻め込まれるものの、GK山下のセーブや長谷川の身体を張ったディフェンスでこれをしのぎ、試合終了を迎えた。

 この結果、2-1で勝利を収めたベレーザが決勝に駒を進め、12月29日に行なわれる皇后杯決勝を戦う。決勝の組み合わせは日テレ・ベレーザ対浦和レッズレディースとなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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