「自分が身体に当てなきゃいけなかった」シュツットガルト遠藤航が悔やんだ失点シーン。昇格争いの難しさについては…

2019年12月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

先制点も自身のボールロストから

ここにきて一気に定位置を掴んだ遠藤。いまや不可欠な存在だ。(C)Getty Images

 遠藤航が所属するシュツットガルトは、年内最終戦となったブンデスリーガ2部の第18節で、原口元気擁するハノーファーとアウェーで対戦。2-2で引き分けた。

 遠藤はアンカーでフル出場。前半は前から激しくプレッシャーをかけに来るハノーファーに苦しめられ、13分には自身のボールロストをきっかけに失点を喫してしまう。

 その後もシュツットガルトが押し込まれる展開が続いたが、前半を何とか最少失点で凌ぐと、後半開始直後に同点に追いつく。

「相手が結構前からプレッシャー来てたのに対して、前線へのボールが少なかったんで、そこを意識したファーストプレーがああいう形になったので良かったと思う」と狙い通りのゴールを遠藤も喜んだ。

 この得点で勢いづくと、落ち着きをなくしたハノーファーを相手にその後もチャンスを作り出していく。そして62分、ニコラス・ゴンザレスが左サイドからゴール前にクロスを入れると、ニアサイドのマリオ・ゴメスはシュートチャンスを逃したが、ファーサイド詰めていたサイラス・ワマンギトゥカが右足でゴールを決めた。

 ただリーグ戦のアウェーゲームでは、9月27日のビーレフェルト戦以来勝星がないシュツットガルトは、この日もリードを守り切れない。74分、カウンターからエドガル・プリプにドリブルで持ち込まれるとそのまま左足でゴールを許してしまった。

 対応した遠藤は、シュートコースを消し切ることができず。「自分が身体に当てなきゃいけなかったところなので、そこは課題。左のコースは切れていると思っていたんですけど、ちょっとポジショニング悪かったという感じですね」と悔しがった。
 
 この日、首位ビーレフェルトはザンクトパウリに敗れ、2位ハンブルクもダルムシュタットに引き分けており、上位陣も勝点を取りこぼた。そのため、首位との勝点差はまだ3ポイントという状況だ。

「2部とはいえ、(昨シーズン1部にいたシュツットガルトと)力は拮抗してると思う。こうしてアウェーでなかなか勝てないというのは、ホームを得意としているチームが多いということだし、アウェーの戦う難しさを感じている。大事なのはホームでしっかり勝って、アウェーでは最低引き分け。勝てればベストですけど、そういうふうに持っていくことが理想なのかなと思いますね」

 自動昇格の2位以上がクラブの目標だ。粘り強く勝点を積み重ねていくためには、アンカーの位置でしっかりフィルターとして機能する遠藤の活躍が必要不可欠になる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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