神戸が初の天皇杯決勝進出!“魔術師”イニエスタの1G1Aで3-1と清水に競り勝つ

2019年12月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

イニエスタの狙い澄ましたシュートで神戸が先制

イニエスタはこの日先制点とダメ押しとなる3点目をアシストする活躍。写真:徳原隆元

 今年で99回目を迎えた天皇杯は、12月21日に準決勝の2試合を開催。ノエビアスタジアム神戸で行なわれたヴィッセル神戸対清水エスパルスの一戦は、3―1で神戸が勝利を収め、初の決勝進出となった。

 新国立競技場での"こけら落とし"ともなる元日の決勝へ向けた一発勝負の天皇杯準決勝。3度目の準決勝で初の決勝進出を狙う神戸は、シーズン後の引退を発表しているダビド・ビジャや那須大亮など負ければシーズンが終了し引退となる。そのビジャは別メニュー調整が続き、この日はベンチ外。右足親指の骨折を公表していたアンドレス・イニエスタはスタメン出場を果たした。

 一方の清水は優勝1回、準優勝4回を数えるなど実績豊富。ただ、今季は最終節まで残留争いを強いられ、最終節にエースのドウグラスのスーパーゴールでJ1残留を決めた。またシーズン終了後に篠田善之監督が退任し来季はコーチに、来季からはピーター・クラモフスキー氏が就任することが発表されている。

 試合は、序盤からボールを支配した神戸がイニエスタを中心にゴールに迫ると、13分に右サイドの西大伍からボールを受けたイニエスタが左足を一閃。DFの股を抜きニアサイドを破る狙い澄ましたシュートが、ゴールネットを揺らし先制に成功する。

 さらに33分、左サイドの酒井高徳が敵陣深くから低いクロスを供給。このボールにファーサイドへ走り込んだ田中順也が右足で流し込み2-0とリードを広げる。

 その後38分に清水のジュニオール・ドゥトラにアクロバティックなボレーシュートを決められ2-1と詰め寄られるものの、神戸は前半リードのまま折り返した。

 一転して後半は膠着した試合展開が続くものの、神戸のミスから試合が動く。ゴール前でサンペールがパスミス。ドウグラスに奪われシュートに持ち込まれるものの、GKの飯倉大樹が果敢に前に出てこれをセーブ。すると直後の69分、神戸はイニエスタが古橋亨梧へのスルーパスを送ると、古橋が冷静にシュートを決め、3-1と神戸がリードを広げる。

 その後、清水の猛攻を耐え凌いだ神戸がスコア3-1のまま試合終了のホイッスルを迎えた。イニエスタの"魔術師"ぶりが際立つ活躍で神戸が競り勝った。

 この結果、神戸が1月1日の決勝に進出。16時から行なわれる鹿島アントラーズとV・ファーレン長崎の勝者と新国立競技場で戦う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【天皇杯 準決勝PHOTO】神戸3-1清水|イニエスタの活躍で神戸が勝利!初の決勝進出!

【イニエスタPHOTO】Beautifulゴール炸裂!1G1Aの活躍で勝利に大きく貢献!!

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