「懸念は理解できるが…」アーセナル監督に電撃就任したアルテタが懐疑論に意見! 前任者のエメリは…

2019年12月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「準備ができていないなら、ここに座ってはいない」

マンCのコーチの職を辞してアーセナルの指揮官に就任したアルテタ。古巣の窮状を救えるか。(C) Getty Images

 トップチームでの経験がない指揮官は、苦しむ古巣の名門クラブを救えるのか。

 アーセナルは12月20日、新監督にOBのミケル・アルテタが就任したことを発表した。契約は3年半。かつて5シーズンにわたってアーセナルでプレーし、キャプテンマークも巻いた元スペイン代表MFが、ウナイ・エメリ前監督、フレデリク・リュングベリ暫定監督の後を継いで指揮を執る。

 現役引退後に指導者へと転身したアルテタは、マンチェスター・シティでジョゼップ・グアルディオラ監督のアシスタントコーチを務めてきた。名将がたびたび賛辞を寄せていただけに期待は大きい。
 
 一方で、トップチームでの経験がない指揮官が、いきなりアーセナルという名門を率いることができるのかという疑問はぬぐえない。近年の低迷からの脱却が求められるなかで、今季もシーズン途中に監督交代という事態を迎えたアーセナルだけになおさらだ。

 一部の専門家から「ギャンブル」「リスク」といった声が上がるなか、就任したアルテタは「彼らの懸念はまったく理解できる」とコメント。そのうえで「このクラブがもっと良くなるように全血液を注ぐ」と意気込んでいる。(英衛星放送『Sky Sports』より)

「もしもこのクラブでやる準備ができていないと感じていたら、ここに座ってはいないだろう」

 アルテタは「家に戻ってきたと感じるよ。このクラブを率いる機会を与えてもらい、非常に幸せかつ誇りに思う」と、喜びを表わした。

「この数年、わたしはこの挑戦に向けて準備してきた。期待が大きいのは分かっている。このクラブの規模も、このクラブにふさわしいものが何かも分かっているからね。挑戦への準備はできているよ。選手たちやクラブのみんなとの仕事を始めるのが待ち遠しい。活気を感じている」

前任者のエメリは同胞の後輩が古巣にとって正しい人材と考えているようだ。英公共放送『BBC』で、「彼は本当に次の飛躍のための準備を整えている」と、太鼓判を押した。

「彼はアーセナルにいたし、プレミアリーグも経験している。そしてグアルディオラと仕事をしてきた。わたしは、これが良い決断だと強く信じている」

 長期政権を築いたアーセン・ヴェンゲルが退任し、エメリ体制は1年半しか続かなかった。アルテタが歩む道は、どちらに向かうのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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