フィルミーノが劇的AT弾! リバプールが難敵との激闘を制して因縁のフラメンゴと38年ぶりの“再戦”へ【クラブW杯】

2019年12月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官クロップの交代策が的中!

モンテレイに苦戦を強いられながらも何とか勝利したリバプールは、史上初の世界制覇へ一歩前進した。 (C) Getty Images

 現地時間12月18日、カタールで行なわれているクラブワールドカップの準々決勝が開催され、欧州王者のリバプール(イングランド)と北中米カリブ王者のモンテレイ(メキシコ)が対戦した。

 意外にもクラブ史上初の世界制覇を目指すリバプールは、過密日程と怪我人が相次いだチーム事情もあり、スタメンを大幅に変更。病欠で欠場となったCBファン・ダイクの代役には、ボランチが本職のヘンダーソンが起用されたほか、マネ、フィルミーノ、アレクサンダー=アーノルドがベンチスタートとなった。

 試合は、立ち上がりから点の奪い合いとなる。均衡を破ったのは、今シーズンのプレミアリーグで未だ無敗と怒涛の快進撃を続けるレッズだ。11分、サラーの股抜きスルーパスに反応したケイタが冷静にフィニッシュして先制点をもぎ取った。

 だが、わずか2分後にモンテレイもやり返す。敵陣でのFKの流れからガジャルドがシュート。これは相手守護神アリソンに弾かれるも、こぼれ球をエースのフネス・モリがねじ込んで、あっという間に同点とした。

 互いに撃ち合って始まった試合は、その後、攻めるリバプールと守るモンテレイと両軍の構図が明確となる中で進んだ。

 その後も睨み合いが続き、1-1で迎えた後半も主導権を握ったのは欧州王者だった。

 5バック気味のシステムを持ち入り、自陣に引いたモンテレイを防戦一方としたリバプールは、じわじわと敵陣へと攻め入ると、58分にケイタが、66分にサラーが決定的なシュートを放っていたが、いずれも相手守護神のバロベーロの好守に阻まれた。

 相手の堅牢をやや攻めあぐねたリバプールは、68分にシャキリを下げて、10番のマネを投入すると、75分にアレクサンダー=アーノルド、85分にはフィルミーノと、矢継ぎ早に主力をピッチに送り込んだのだ。

 攻勢を強めていったリバプールだったが、人海戦術を用いたモンテレイの守備網を破れず…。だが、延長戦突入目前に欧州王者の地力を見せる。後半アディショナルタイム1分、アレクサンダー=アーノルドのアーリークロスをフィルミーノがニアサイドでワンタッチシュートを決めて、見事に勝ち越したのだ。

 指揮官クロップの交代策が的中する形でリードを奪ったリバプールは、残り時間を危なげなく消化。2-1でモンテレイとの激闘を制した。

 北中米カリブ海王者を撃破したリバプールは、現地時間12月21日に開催される決勝進出。相手は、1981年のトヨタカップで対戦し、苦杯を舐めさせられていた"因縁"のフラメンゴだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

次ページ【動画】サラーの“股抜きスルーパス”炸裂! 圧巻アシストからのケイタのゴラッソはこちら

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事