エバートンがアンチェロッティ招聘で合意と報道! 元リバプールDFは「実現なら脱帽」と驚き隠せず

2019年12月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

早ければ次のリーグ戦から指揮する可能性も

成績不振を問われてナポリを去っていたアンチェロッティ。だが、当代屈指の名将の下にはすぐさま新たなオファーが舞い込んでいるようだ。 (C) Getty Images

 カルロ・アンチェロッティが、ナポリの指揮官を解任されたのは、わずか10日前のことだ。だが、世界でも指折りの名将は、新たな職場を見つけたのかもしれない。

 12月16日(現地時間)、イギリスやイタリアの複数メディアは、アンチェロッティがエバートンの次期監督に就任する見込みだと報じた。英衛星放送『Sky Sports』は、「大筋合意」と報じており、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』も「正式発表は時間の問題」と伝えている。

 プレミアリーグの15節消化時点で4勝2分け9敗と低迷していたエバートンは、12月5日にマルコ・シウバ前監督を解任。ダンカン・ファーガソン暫定監督の下でチェルシーに勝利し、マンチェスター・ユナイテッドと引き分けたが、新監督の選定を続けている。

 かつて11シーズンに渡って指揮を執ったデイビッド・モイーズの復帰や、OBのミケル・アルテタらも候補と目されるなかで、アンチェロッティがナポリのベンチを去ったことは大きく注目された。そして、エバートンの上層部は、3度のチャンピオンズ・リーグ優勝を誇る名将にすぐ連絡を取ったようだ。

 ただ、アンチェロッティとの合意報道を受け、エバートンは公式声明で、「誰にも契約のオファーを出していない」と発表。「できる限り早くしたいが、適切に任命することが唯一の重要な責務」とし、18日のリーグカップ準々決勝(レスター戦)はファーガソンが指揮を執ると明かした。

 だが、早ければエバートンは21日のプレミアリーグ次節アーセナル戦から、アンチェロッティが采配を振るうかもしれない。元イングランド代表のジェイミー・キャラガーは、『Sky Sports』で、「実現するならエバートンに脱帽しなければいけない」と述べている。

「サポーターはこれまでの監督たちにすごく文句を言ってきた。補強に多額の金を費やすよりも、本当にトップクラスのエリート監督のひとりにそれだけの金額を与えるのは悪くない。真のトップクラスの監督を連れてくるのは賢いことだ」

 そのうえで、キャラガーは「彼がこういう類の仕事に適任かどうかは確信がない」とも続けた。

「いかにアンチェロッティがこれまで成功してきたとはいえ、これまでこういう類の仕事をしたことがない。その役割で必ず秀でていたわけじゃないんだ。これまでにやったことがないからね」

 エバートンはアンチェロッティを新監督に選んだのか。そして、数々のタイトルを手にしてきたアンチェロッティは、降格圏に勝点3差と苦しむ16位エバートンの立て直しを目指すのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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