智将ヒディンクが堂安律を指導!? ファン・ボンメル解任を発表したPSVの後任候補に“魔術師”の名が…

2019年12月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

カンフル剤として招聘されるのは一体誰か?

数々のクラブの監督を歴任してきた智将ヒディンク。PSVへの復帰はあるのか。 (C) Getty Images

 成績不振に陥った"リビングレジェンド"が、職を追われた。

 現地時間12月16日、エールディビジの強豪PSVは、オランダ人監督のマルク・ファン・ボンメルを解任したと公式サイトで発表した。

 現役時代からPSVで活躍していたファン・ボンメルは、昨夏に指揮官としてカムバック。エールディビジの連覇が期待された昨シーズンは、宿敵アヤックスとのデッドヒートに競り負け、タイトルを逃していた。

"必勝"を誓って迎えた今シーズンも、エールディビジ第17節を終了した時点で、首位アヤックスに勝点10差を付けられての4位と大きく躓き、その手腕に疑問の声が上がっていた。現地時間12月15日に行なわれたフェイエノールト戦での敗戦(1-3)が、決め手となったようだ。

 ちなみにファン・ボンメルは、在任期間中の公式戦75試合での勝敗は44勝14分け17敗と大きく勝ち越している。それでも、前半戦で優勝争いから大きく後れをとっている状況を看過できなかったようだ。

 不振に喘いでいた名門のレジェンド切りは、国内で大きく取り上げられている。なかでも注目を集めているのが、後任監督の予想だ。スポーツ専門メディア『Fox Sports』のオランダ版は、クラブにゆかりのあるルート・ファン・ニステルローイとフース・ヒディンクの名を大々的に取り上げた。

 同メディアはまず、現在PSVのU-19チームを率い、指導者としての研鑽を積んでいるファン・ニステルローイについて、「長期的な目線で見れば、非常に興味深い選択肢になる」と紹介。そのうえで、2度(1987~90、2002~06)に渡ってPSVを率いた経験を持ち、幾多のチームを再生させてきた"魔術師"ヒディンクの招聘には、次のような見解を寄せた。

「ヒディンクは今月初めに『サッカーに関して私が止めることはない』とオランダ紙『Algemeen Dagblad』でコメントした通り、今もやる気に満ちている。73歳の名将はPSVで膨大なキャリアを築いており、招聘の可能性は小さくない。だが、クラブのGMを務めているトゥーン・ゲルブランドは、将来に目を向けた計画に興味を抱いており、ヒディンクの招聘は理にかなっていないかもしれない」

 もがき苦しむPSVは、不振脱却のカンフル剤として誰を招聘するのか? その人選が、日本代表MF堂安律の起用法にも小さくない影響をもたらすだけに注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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