「史上最強の男」「稲妻よ、さらば…」現役引退の名手ラベッシに古巣ナポリが送った惜別動画にファンも涙

2019年12月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

ナポリを愛し、愛された男

ナポリではカバーニ(手前)、ハムシクとの強力トリデンテの一翼を担ったラベッシ(奥)。引退の発表に、熱きメッセージが殺到した。 (C) Getty Images

 また一人、名手がスパイクを壁にかけた。

 12月13日(現地時間)、元アルゼンチン代表FWのエセキエル・ラベッシが、自身のSNSで現役引退を発表した。

 現在34歳のラベッシは、2004年に母国の名門サン・ロレンソでプロキャリアを本格的にスタートさせ、そこでの活躍が認められると、07年の夏にナポリへステップアップ移籍。その後は、パリ・サンジェルマン(12年~16年)、そして中国の河北華夏(16年~19年)を渡り歩いた。

 アルゼンチン代表では、2008年の北京五輪で金メダル獲得するなど、リオネル・メッシやゴンサロ・イグアイン、セルヒオ・アグエロ、アンヘル・ディ・マリアらとともに豪華攻撃陣の一翼を担い、「エル・ポチョ(稲妻の意)」の愛称で親しまれた。

 引退に際して、「素晴らしい時間だった。その間に学んだことや唯一無二の瞬間、そういったことは胸に刻み込まれることだろう」と想いを馳せたラベッシには、惜別のメッセージが相次いだ。なかでも反響が大きかったのは、5年間在籍したナポリからのものだ。

 クラブの英雄であり、アルゼンチンのレジェンドでもあるディエゴ・マラドーナの再来として人気を博したラベッシに対し、ナポリは、様々なゴールシーンをふんだんに盛り込んだ動画を「グラッツェ!(ありがとう)」というメッセージとともにSNSで発信。すると、当時を知るファンからは、クラブを愛し、愛された男への熱きメッセージが殺到した。

「常にゴールを狙っていた男。寂しくて見られない。泣きそうだ」
「デ・ラウレンティス(会長)時代のナポリ史上、最強のプレーヤーだ」
「あなたをパリに売ったことはクラブ最大の過ちだ」
「素晴らしい男であり、情熱的だった。いつも心の中にいる」
「稲妻よ、さらば」
「君との時間はどれだけ楽しかったか……」
「いつまでも愛してる」
「あなたと共有した時間はかけがえのない思い出だ」
「チャオ、チャンピオン」
「誰か涙を止めてくれ」
「ラベッシ。君はどんな時も諦めない偉大な心を持った選手だった」
「誰も君を忘れやしない」

 ナポリで誰からも愛された男、ラベッシ。セカンドキャリアでの成功を祈りたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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