「お父さんのカッコいい姿を見せていきたい」ルヴァン杯MVPの川崎GK新井章太が千葉に完全移籍!

2019年12月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今、チームは変わろうとしていると思います」

川崎では通算71試合に出場した新井章太。2本のPKストップでクラブにルヴァンカップ初制覇をもたらした。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 川崎フロンターレは12月13日、クラブの公式ホームページで所属するGK新井章太がジェフユナイテッド千葉へ完全移籍をすることを発表した。

 埼玉出身の31歳GKは、2011年に国士館大から東京ヴェルディへ加入するも、Jリーグデビューはできず出場時間は0だった。13年にトライアウトの末に川崎に加入。15年にはリーグ戦23試合に出場するものの、16年に韓国代表GKのチョン・ソンリョンが加入し出場機会が減少。

 今季はリーグ戦で25節の磐田戦から31節の鹿島戦まで7試合連続出場。また、ルヴァンカップでは準決勝から決勝までの全5試合でゴールマウスを守り、決勝の札幌とのPK戦では劣勢から2本続けてPKストップし、クラブの初優勝に貢献、自身もMVPに選ばれていた。

 そんな新井が来季の活躍の場とするのは、今季J2リーグを17位で終えた千葉。江尻篤彦監督が退任し、来季からはユン・ジョンファン新監督となる。自身の手でタイトルを掴み取った新井は、新天地・新体制で守護神の座を掴み取れるか? 新井の今後にも注目だ。

 川崎、千葉両クラブが発表した新井のコメントは以下の通り。
 
●川崎側から発表のコメント
「自分の人生において、7年間という最も濃い時間を川崎フロンターレで過ごしてきました。僕がデビューしたのも、結婚したのも、家族を持てたのも、すべてがフロンターレでした。

 フロンターレではリーグ初優勝も経験でき、リーグ連覇やルヴァンカップ初優勝、そしてMVPと素晴らしい経験をさせていただきました。

 だけど僕の中で一番嬉しかったことはずっと変わりません。川崎フロンターレに入れたことです。僕をあの時、拾ってくれてここまで育ててくれたこのチームを自ら離れるなんて思ってもいませんでした。だけど何もない状態の僕にここまで自信を持たせてくれたからこそ、今回新しいチャレンジができると思っています。

 今はもう1人じゃない。家族という僕を後押ししてくれる存在がいます。その家族にお父さんのカッコいい姿を見せていきたい。フロンターレではなかなか見せられなかったからこそ今以上に頑張ってチャレンジしていきたい。その決心で移籍を決めました。川崎フロンターレはたくさんの人を幸せにしてくれるクラブです。チームもスタッフも応援してくれるサポーターの皆さん、そしてフロンターレに関わるすべての皆さん、これからも1人でも多くの人に幸せをプレゼントしていってください。本当にありがとうございました」

●千葉側から発表のコメント
「はじめまして。川崎フロンターレから移籍することになりましたGKの新井章太です。ジェフという伝統あるクラブに移籍できることになり本当に嬉しく思います。今、チームは変わろうとしていると思います。その一員として元々いたジェフの居場所に戻ろうと強い覚悟を持って移籍します。巻さんがいた頃のようなスピリットを僕がチームに伝えていけたらと思っています。みなさんのいる場所はここじゃありません。必ずJ1に昇格しましょう!!」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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