「ワタルを頼りにしている」シュツットガルト指揮官が遠藤航を高評価! これまで 起用しなかった理由も明かす

2019年12月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「シュツットガルトの最後のピース」

一気に存在感を高めている遠藤。最終ラインの前のフィルターとして期待されている。 (C) Getty Images

 今夏にベルギーのシント=トロイデン(STVV)からドイツ2部のシュツットガルトに加入した遠藤航の評価が、急上昇している。

  現地時間11月24日に行なわれた第14節のカールスルーエ戦で、移籍後先発を果たした日本代表MFは、4-3-3のアンカーとして90分間プレーし、3-0の勝利に貢献。続くザンクトバウゼン戦でもスタメンに名を連ねると、試合は1-2で敗れたものの、攻守にわたって労を惜しまないプレーを披露した。

 ドイツの老舗サッカー専門誌『kicker』は、この活躍を高く評価し、「シュツットガルトに必要だった最後のピース」と綴っている。

 では、なぜティム・ヴァルター監督は、8月の加入以降、遠藤をまったく起用しなかったのか。その理由を次のように明かしている。
 
 
「彼が来てから非常にあわただしく、まず写真を撮って、契約することから始まった。私は写真で見るだけでは満足できないし、ペーパーで彼の才能については知っていたけれど、自分の目で実際に動く姿を見るまでは確信が持てなかった」

 そして、「試す機会がなかった」と弁明している。

「ワタルは遅れて加入したし、代表ウィークの度にチームを離れていたので、試す機会がなかった。それだけだ。トレーニングではよくやっていたし、この2試合はとてもうまくやってくれた。彼はチームの守備の要として、我々が継続的に頼りにできる存在だと確信している」

『kicker』はここ2節で結果を残した遠藤が、アタカン・カラゾル、オレル・マンガラ、ゴンサロ・カストロらとのポジション争いから「頭一つ抜け出した」と評した。

 はたして、このまま定位置を確保できるのか。今後のプレーに熱い視線を注がれている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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