「クボを逃すべきではなかった」バルサの元スカウトが語った、久保建英がマドリー移籍を選んだ理由

2019年12月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「いつかここでプレーしたいと言っていた」

マジョルカで研鑽を積む久保。カンプ・ノウのピッチで何を思うか……。 (C)Mutsu KAWAMORI

 かつてバルセロナの下部組織に籍を置きながら、今夏にその最大のライバルであるレアル・マドリーに加入した久保建英。周知の通り、現在はマジョルカにレンタルされている18歳は、今週末に敵地カンプ・ノウでの古巣バルセロナ戦を迎える。

 そんななか、かつてカスティージャの監督を務め、日本で久保のスカウトを担当したというオスカル・エルナンデス氏が、スペインのラジオ局『COPE』の取材に応じ、「バルサはクボを手放すべきではなかったことは明らかだ」と語っている。

「いずれ時間が経てば明らかになることだろうが、バルセロナは間違った選択をしたよ。プレシーズンでも、タケはマドリーで素晴らしいプレーを見せていたし、偉大な選手たちに囲まれたなかでも存在感を示すことができる、とてつもないポテンシャルを秘めた存在なんだ」

 また、FC東京からスペインに戻る際に、久保がマドリーに加入を決めた理由をこう説明している。

「経済的な面や家族や生活環境のサポートはもちろんだが、彼は下部チームではなく、トップでプレーしたかったんだ。そうすることで自身の能力を伸ばすことができると考えていた。マドリーが提示した条件はその希望に適っており、バルサの提案は(待遇が)悪いうえに希望とは異なっていた。

 他にも6つのヨーロッパのチームからオファーが届いていて、給与面ではマドリーを上回るものもあったが、タケはスペイン語が堪能だし、スペインでのプレーを望んでいたんだよ」

 そして、バルサ戦は久保にとって「特別な日になるだろう」と語った。

「カンプ・ノウでプレーすることは、タケに特別なモチベーションを与えるだろう。以前、彼をスタジアムに連れて行ったとき、『いつかここでプレーしたい』と言っていたことを覚えている。タケはいま確かに成功しているが、私が好んだシャツでないことが残念だ。けれど、彼は成長を続けている。これは、誰もが理解できる事実だ」

 バルセロナ対マジョルカの一戦は、12月7日(日本時間8日5時)に行なわれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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