「最初は少しショックだったけど…」R・マドリーのベイル、ホームでの大ブーイングに対する“笑み”の理由を明かす

2019年12月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「慣れた」「今はあしらうだけだ」

ベルナベウでのブーイングも意に介さずと語ったベイル。 (C) Getty Images

 在籍するクラブのサポーターから、本拠地でブーイングを浴びせられるのは、どんな選手にとっても心地よいものではない。だが、レアル・マドリー所属のガレス・ベイルは、もはや「慣れている」ようだ。

 ベイルは先日、ウェールズ代表がEURO2020予選突破を決めた際、「ウェールズ、ゴルフ、マドリー。この順番で」と書かれたフラッグを手に、EURO出場を祝福したことが騒動となった。

 去就を巡るこれまでの経緯に加え、この一件でマドリーに敬意を欠いたというメディアの批判も噴出。本拠地サンティアゴ・ベルナベウでの試合では、ホームのファンから凄まじいブーイングを浴びせられることになった。

 ベイルは交代のためにウォーミングアップエリアへ向かったところ、現地サポーターから大ブーイングが巻き起こる。しかし、小走りで体を温め始めたベイルは口元に笑みを浮かべていた。さらに交代時にはさらなるブーイングに晒されることになったのだが、ベイルは高くジャンプして体を温め、いたって冷静な顔つきでゲームに入った。

 ラ・リーガ前節はアウェーゲームだったマドリーだが、12月7日の次節では再びベルナベウに戻る。そのエスパニョール戦を前に、ベイルはマドリー・サポーターのブーイングについて、英放送局『BT Sport』で「最初の時は少しショックだったと思う」と心境を明かしている。

「どう対処すべきか、最初は本当に分からなかったんだ。でも、歳を重ねてきて、何回もそういう目に遭うと、対処の仕方が分かる。今はもう、あしらうだけだ。もちろん、サッカーではハードワークを続けなければいけないし、自分にできることを、ファンに示し続けないといけない。それは変わらないけれどね」

 ジネディーヌ・ジダン監督は、「今季いっぱいはベイルはチームの一員」だと話すが、周囲の環境との緊張関係もあり、冬の去就に関する噂は後を絶たない。また、ジョゼ・モウリーニョ監督が新たに就任した古巣トッテナムへの復帰説もそのひとつだ。

 ベイルは「モウリーニョがいることは、クラブからの素晴らしいメッセージだと思う」と述べている。

「モウリーニョはずっと勝者だ。トッテナムはトロフィー獲得を望んでいるから、モウリーニョとトッテナムほどの協力関係はないと思うな」

 カリスマ指揮官への賛辞は、ベイルからのラブコールの意味も含まれているのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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