「まだサッカーを楽しみたい」メッシが史上最多6度目のバロンドール受賞! 一部で不満の声が噴出する物議を醸す結果に

2019年12月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

女子バロンドールにはアメリカ代表のラピノーが!

栄えあるバロンドールを手にしたメッシ。ライバルであるC・ロナウドをリードする史上最多6度目の受賞だ。 (C) Getty Images

 現地時間12月2日、フランスの老舗サッカー専門誌『France Football』が主宰するバロンドール(欧州最優秀選手)の受賞者が発表され、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが史上最多6度目の栄誉に輝いた。

 2019年のメッシは、所属するバルセロナでの活躍が光った。2018-19シーズンには、公式戦50試合・51ゴールと圧巻の成績をマークし、チームのラ・リーガ連覇に貢献。さらに先月27日に行なわれたチャンピオンズ・リーグ(CL)のドルトムント戦(グループステージ第5節)でクラブ通算700試合出場の大記録を達成するとともに、異なる34チームから得点を決めるというCL最多記録も樹立していた。

 今年9月には、FIFA年間最優秀選手賞も手にし、2009年以来となるバロンドールとの"二冠"を達成したメッシは、パリで行なわれた表彰式でのスピーチで、その喜びを素直に表現した。

「僕に投票してくれ、この賞をくれたジャーナリストの皆さんに感謝したい。そして、この賞を取るために多くのサポートをしてくれた仲間たちにも感謝したい。本当にアメージングなことだ。

 僕はいつだって日々改善しようとしてきたし、止まることなく夢を見続けてきた。だから、あと何年かはこうしてやり続けられたら嬉しい。もちろん、僕は自分が何歳であるかをしっているし、すべての物事が流れるのは早いのも理解している。でも、僕はまだ、こうしてサッカーを楽しみたい」

 実質的に世界最優秀選手を決めるアワードとして定着している同賞は、2008年から10年間はクリスチアーノ・ロナウドとリオネル・メッシの2大クラッキが独占。昨年はクロアチアのルカ・モドリッチが受賞したものの、一部では結果が公正ではないという意見も噴出している。

 また、今年は、CL制覇などリバプールの躍進を支えたフィルジル・ファン・ダイクが有力視されていたなかで、モドリッチが選出された昨年に続いて、事前に受賞者がリークされるなど、情報管理のずさんさも露呈。それだけに賞の在り方も含めて、今後は物議を醸しそうだ。

 なお、女子バロンドールと21歳以下の選手を対象とした若手版のバロンドールの「コパ・トロフィー」の受賞者は事前に発表されており、前者はアメリカ代表をワールドカップ制覇に導いたミーガン・ラピノーが選出され、こちらもFIFA最優秀選手賞に続く二冠を達成。後者には、アヤックスで才能を開花させ、鮮烈な存在感を放ったオランダ代表DFのマタイス・デリフト(現ユベントス)が輝いている。

 そして、今年度から創設されたGK版バロンドールの「レフ・ヤシン賞」には、CLを制したリバプールとコパ・アメリカ戴冠を果たしたブラジル代表の守護神としてファインセーブを連発しただけでなく、正確無比なパスで速攻の起点ともなったアリソンが、初代受賞者として歴史に名を残した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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