「鮮やかにリードを奪う」中村敬斗、王者アヤックスを相手にゴラッソ炸裂! 試合は大敗もゴールに脚光

2019年12月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

今季4ゴール目を昨季王者から奪う

試合開始早々にアヤックスから鮮烈なゴールを決めた中村。 (C) Getty Images

 現地時間12月1日、オランダ・エールディビジの第16節が行なわれ、中村敬斗が所属するトゥベンテは、ホームに昨シーズン王者のアヤックスを迎えた。

 3トップの左ウイングで先発出場した中村は15分、驚きの先制点を挙げる。

 中盤で味方がカットしたボールに素早く反応し、ボールを収めると、左サイドから持ち込んでエリア外から右足を振り抜く。きれいな曲線を描いたボールは、GKアンドレ・オナナの頭上を通過し、ポスト右上に吸い込まれた。

 チャンピオンズ・リーグ(CL)の影響でスタメンが入れ替わったこともあり、ややエンジンがかからない王者に対し、トゥベンテは19分にも追加点を挙げ、2-0とリードを広げた。

 だが、その後はアヤックスにペースを握られ、32分には、この試合がトップチーム初先発のオランダU-21代表MFノア・ランフのゴールで前半のうちに1点差に詰め寄られる。

 さらに後半にもこの20歳に2ゴールを決められ、ハットトリックを達成されると、クラース・ヤン=フンテラールにも2ゴールを許し、2-5で大敗を喫した。

 試合には敗れたものの、王者を相手にゴラッソを決めた中村の印象は強烈だったようだ。オランダ紙『Noordhollands Dagblad』は「トゥベンテの前半は完璧なゲーム。ハキム・ジイェフのミスを逃さず、ケイト・ナカムラのゴールで鮮やかにリードを奪った」と称えた。

 また、現地メディア『Sportnieuws.nl』も「寝ぼけて棒立ちの王者に対し、トゥベンテは前半だけで2ゴールを決めた。攻撃的なサッカーでアヤックスを推し戻したホームチームは、ジイェフのミスを起点に、15分に日本人のナイスショットが決まり、19分にもオナナのゴールを破った。前半だけで2失点。こんなことはアヤックスでは滅多に起こらないことだ」と伝えている。

 中村はこれで、今季4ゴール目。試合後、トゥベンテのゴンサロ・ガルシア監督は「フットボール界で最高のチームとの対戦は難しいことはよく分かっていた。前半に2本のゴールを決めたことは、プラン以上の結果だった」とコメントした。

 リーグ戦2連敗を喫したトゥベンテは暫定で10位となり、次節はアウェーでADOと対戦する。一方、未だリーグ戦無敗を継続し、首位を守っているアヤックスはホームでのウィレムⅡ戦に挑む。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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