【浦和】横浜を援護射撃⁉ FC東京戦でゴールを演出した“元マリノスコンビ”

2019年11月30日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

山中のシュートのこぼれ球を、マルティノスが押し込む

マルティノスはFC東京戦で値千金の先制点を奪取。これが古巣横浜にとっても大きな価値のある1点に。(C)SOCCER DIGEST

[J1・32節]FC東京1-1浦和/11月30日/味の素スタジアム

 11月30日に味の素スタジアムで行なわれた33節・FC東京対浦和レッズ戦の39分。敵陣内中央でボールを受けた山中亮輔は、鋭く左足を振り抜き強烈なミドルシュートを放つ。これをGKが弾いたこぼれ球にいち早く反応したマルティノスは、すかさずゴールに突き刺し、先制ゴールを奪った。

 その後浦和は1失点して勝利を収められなかったものの、リーグ優勝を争う首都クラブに勝点3を与えなかった。

 この結果は、同時刻にキックオフした川崎フロンターレ戦で4-1の快勝を収めた横浜F・マリノスにとっては、かなり大きい。1試合を残して、首位の横浜と2位のFC東京の勝点差は3で、得失点差7にまで広がった。最終節の直接対決では、これがひっくり返るには4点差以上のスコアでFC東京が勝った場合のみと、横浜に絶対的に有利な状況となったのである。
 
 つまり、奇しくも、2年前まで横浜に在籍していたマルティノスと今年横浜から浦和へと移籍した山中亮輔という元横浜のふたりが、古巣のリーグ優勝をグッと近づけたのだ。

「まずは自分のため、そして残留を争う浦和レッズのため」というマルティノスは続けて、「マリノスでは良い時間を過ごせた。なにより彼らが良い位置にいれたのはいいことですね」と古巣の躍進を称えた。

 横浜がJ1制覇を果たした場合、浦和の"元マリノスコンビ"が 陰の功労者として称えられるかもしれない。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
 
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