本田圭佑を「最高の選手」と絶賛していた“恩師”スルツキがフィテッセを辞任…。今後の起用法への影響は?

2019年11月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

5連敗が決定打に

不振の責任を自ら取ったスルツキ。本田獲得を進言した男が離れ、フィテッセはどう変わるだろうか? (C) Getty Images

 ロシア屈指の辣腕監督が、チームを離れる決断を下した。

 現地時間11月29日、エールディビジのフィテッセは、ロシア人監督のレオニド・スルツキが辞任したことを発表した。

 この日、敵地でヘーレンフェーンと対戦したフィテッセは、前半に2点を先行しながらも、2-3と逆転負け。エールディビジ5連敗となっていた。

 現在48歳のスルツキはロシアを代表する名将だ。過去にCSKAモスクワやハル・シティ、母国のロシア代表などを率いた実績を持ち、昨年3月にフィテッセに就任。昨シーズンはチームを5位に導いていた。

 飛躍が期待された今シーズンは、開幕10試合で勝点23とクラブ史上最高のスタートを切ったが、第11節から5連敗と躓いたチームをスルツキは立て直せなかった。

 ヘーレンフェーン戦後、中継をしていた『Fox Sports』のオランダ版でフラッシュインタビューを受けたスルツキは、そこで辞任する決意を明らかにした。

「私はキャリアで5連敗を喫したのは今回が初めてだ。一生懸命働いたが、クラブ、選手、ファンについても考えなければならない。他の誰かが良い軌道に乗せることができるだろう。ここでは素晴らしい時間を送らせてもらったが、それも終わりに近づいている。フィテッセのファンとクラブの皆さんに感謝している。私がここで過ごした時間は終わる」

 気になるのは、フィテッセに所属する本田圭佑の起用法だ。今月6日にチームに加入した日本人MFは、そもそもCSKAモスクワ時代に師事したスルツキが獲得を進言したという経緯もあった。

 本田に対しては、「ケイスケは私の指導者人生のなかで、最高の選手のひとりだ」と絶大な信頼を口にしてもいたスルツキ。そんなロシア人指揮官が去った今後は、その起用法にも小さくない影響を及ぼしそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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