「彼らは若いから…」長友振り切り同点弾も…喜びすぎてふたり退場!? CLでの前代未聞のトラブルに、C・ブルージュ指揮官も苦笑い

2019年11月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

試合終了間際の同点弾に喜びすぎて…

終盤にふたりも退場者を出してしまったC・ブルージュ。主審に詰め寄るが判定は覆らず。 (C) Getty Images

 現地時間11月26日、チャンピオンズ・リーグ(CL)のグループリーグ第5節が行なわれ、長友佑都が所属するガラタサライと、ベルギーのクラブ・ブルージュが対戦。後半アディショナルタイムにC・ブルージュが1-1の同点に追いつくものの、2名の退場者を出すという波乱の幕引きとなった。

 先制点はホームのガラタサライ。11分にアデム・ビュユクのゴールで1点を奪うと。そのリードを保ったまま試合は終盤戦へ。

 しかし、90+2分にC・ブルージュのMFクレビン・ディアッテが右サイドから切り込み、長友を振り切ってシュート。左足を振り抜いて放ったミドルシュートで豪快にネットを揺らし、同点ゴールを挙げた。

 だが、その後が問題だった。ディアッテはセレブレーションでユニホームを脱ぎ捨ててしまい、この行為で2枚目のイエローカードを提示されて退場処分に。さらに、歓喜の輪に加わったクリントン・マタは、コーナーに設置されたフラッグを蹴り飛ばして破壊し、やはり2枚目のイエローカードを受けて、ディアッテとともに退場処分となったのだった。

 残りのアディショナルタイム、ガラタサライの猛攻を9人でしのぎ切った後、C・ブルージュの指揮官フィリップ・クレメントは会見でこう語った。ベルギー紙『Het Nieuwsblad』が報じている。

「彼らは若いから、ミスを犯すのは当たり前だ。だが、あの場面では落ち着く必要があったね。それに、当然ながら、この退場によって次の(ホームでの)レアル・マドリー戦は出場できない。サッカー選手として夢の舞台でもあるCLに立てないということは、彼らにとってそれ相応の罰になると思うよ。きっと同じことを、彼らは二度と繰り返さないだろう。ただ、同点に持ち込んだ選手たちのメンタリティーは称賛したいと思っている」

 ちなみに、この試合で提示されたイエローカードは両チーム合わせて11枚にのぼった。C・ブルージュの主将ハナス・ファンケンは、「(R・マドリー戦を)ふたり抜きで戦うのはとても残念だ。けれど、このチームには地力がある。これはほかの選手にとって、またとないチャンスだ」とコメント。若きプレーヤーの行ないに釘を刺しつつ、ベルギーリーグでも快進撃を続けるチームの状態に自信を覗かせている。

 すでにCLのグループステージ敗退が決まっているC・ブルージュは、12月11日に行なわれる第6節の結果によって、ガラタサライを上回り3位が確定すればヨーロッパリーグに回ることとなる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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