フラメンゴがジーコ時代以来38年ぶり2度目の南米制覇! 王者リーベルにロスタイムでの劇的すぎる逆転勝利

2019年11月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

エースの2ゴールで大逆転!

値千金のゴールを決めたガブリエウを祝福するフラメンゴの面々。 (C) Getty Images

 現地時間11月23日、ペルーのリマでコパ・リベルタドーレス決勝が行なわれ、アルゼンチンのリーベル・プレートとブラジルのフラメンゴが対戦した。

 勝てば大会連覇となるリーベルと1981年にジーコを擁した時以来となる悲願の戴冠を目指すフラメンゴ。スタンドのボルテージが最高潮に高まる中で行なわれた両雄の対戦は、序盤から中盤で激しくボールを奪い合う睨み合いが続いた。

 インテンシティーの高い攻防戦が続いたなかで、均衡を破ったのは、ディフェンディングチャンピオンだった。15分、右サイドからフェルナンデスが折り返したボールをエリア内で待っていたボレが豪快なダイレクトシュートでねじ込んだ。

 ここ5シーズンで3度目のファイナル進出を果たしていることで、この檜舞台への慣れを見せつけるリーベルは、先制してからも落ち着きを払った危なげないゲーム展開を見せる。かたや前述の南米制覇以来となる決勝進出となったフラメンゴは、緊張からか、鮮やかなパスワークが鳴りを潜めた。

 その後もリーベルがフラメンゴに一切の反撃を許さずに推し進めた試合は、1-0でハーフタイムに突入した。

 迎えた後半も立ち上がりは一進一退の攻防戦が展開された。そのなかで次第に主導権を握っていったのは、リーベルだった。50分のスアレスのシュートを皮切りに、幾多のチャンスを創出し、フラメンゴを押し込んでいった。

 ペースを上げられないフラメンゴは56分にビッグチャンスを迎える。ガブリエウとリベイロが敵エリア内で立て続けにシュートを放ったが、いずれもリーベルの堅牢を打ち崩すには至らなかった。

 その後、フラメンゴは65分に経験豊富な元ブラジル代表MFのヂエゴ、85分にビチ―ニョと矢継ぎ早に攻撃的なカード切っていったが、眼前に立ちはだかる白い壁を打ち破る鋭い攻撃は繰り出せない。

 刻一刻と時間が過ぎていくなかで、攻め続けたフラメンゴは89分にようやく歓喜の瞬間を迎える。エリア内に侵入したデ・アラスカエタが折り返したボールをガブリエウが押し込んで同点としたのだ。

 土壇場で追いついたフラメンゴの勢いは止まらない。後半アディショナルタイム2分には値千金の逆転弾が生まれる。ヂエゴのロングパスに反応したガブリエウが再びゴールネットを揺らしたのだ。

 怒涛の猛反撃で一気に試合をひっくり返したフラメンゴは、後半アディショナルタイム5分に、殊勲者となったガブリエウが退場となるハプニングには見舞われたが、残り時間を危なげなく消化して、リーベルを撃破。見事な逆転劇で38年ぶりの南米制覇を達成した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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