「もっと逞しくなってほしい」首位陥落のFC東京・長谷川監督が奮起を促した2人とは?

2019年11月24日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

勝利がマストな湘南戦だったが…

久々にホームに帰還したFC東京は4連勝ならず。長谷川監督は「気持ちが空回した」と明かした。(C)SOCCER DIGEST

[J1・32節]FC東京1-1湘南/11月23日(土)/味の素スタジアム
 
 霧雨が降りしきる中、降格圏脱出をめざす16位の湘南との一戦に臨んだ首位のFC東京は、6連敗中の相手に痛恨のドロー。連勝は3でストップし、横浜F・マリノスに首位の座を明け渡した。

 アウェー8連戦を終えてようやくホームに帰還したFC東京は、首位キープのためには勝利がマストだったこの一戦で、36分に失点。その後も攻め手を欠き、試合終了間際に森重真人のゴールで同点に追い付くのがやっとだった。
 
 試合後の会見で、長谷川健太監督は、普段通りのサッカーができなかったことを認めた。

「今日は選手たちの動きが固かった。久しぶりのホームで、気持ちが若干空回りしてしまった」
 
 また、代表戦から戻ってきたふたりについては、「疲れがあるのは否めない」と理解を示しつつも、「いつもならもっと永井(謙佑)が攻守でスイッチを入れるが、今日は迫力がなかった。橋本(拳人)も良いときに比べれば足りなかった。そういう意味では、代表組にはもっと逞しくなってもらいたい」とあえて注文をつけた。
 
 重要な一戦で2ポイントを失い、選手たちもさすがに落胆を隠せなかったが、もちろんまだ諦めていない。
 
 前節にDF渡辺剛が負傷したことで、約3か月ぶりのスタメン出場となった岡崎慎は、「難しい試合だった。コンサドーレ札幌戦(24節)以来の出場で試合勘が全然足りなかった」と悔しさを滲ませつつも、「この試合を糧にして、自分の成長につなげたい」と前を向いた。
 
「セカンド(ボール)を拾えないし、奪った後も攻撃が単調になってしまった」と反省を口にしたキャプテンの東慶悟は、「次こそはしっかりと勝利に貢献したい」と自らに言い聞かせるように力強く語った。
 
 残り2節は、2013年9月14日を最後に、カップ戦を含めて13試合白星なしと相性が悪い浦和戦、そして覇権を争う横浜F・マリノスとの直接対決だ。クラブ史上初のリーグ優勝に向け、厳しい連戦が待っているが、この湘南戦を糧にできるかどうかは、自分たち次第だ。
 
取材・文●永井一理(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
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