「彼の仕事を尊重すべき」チェルシー指揮官ランパード、恩師モウリーニョの”裏切り”を擁護

2019年11月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

自らはチェルシー愛を強調

今季からチェルシーの指揮を執っているランパード。 (C) Getty Images

 プロの世界では、かつて「在籍することなどない」と考えていたクラブで仕事をするケースも少なくない。

 ジョゼ・モウリーニョがトッテナムの新監督に就任し、同じロンドンを拠点とするチェルシーとの繋がりから、「トッテナムを指揮することはできない」と過去に発言していたことが話題になった。一部のサポーターは"裏切りだ"という声も上がっている。

 そんななか、モウリーニョが率いたチェルシーでプレーし、現在は指揮官となったフランク・ランパード監督は、恩師のように"裏切り"、将来的にトッテナムを率いることはないと明言した。

 英衛星放送『Sky Sports』によると、ランパード監督は「断固としてノーと言える。10年経っても、そう繰り返すことができるよ」と、自分がトッテナムの指揮官になる日は訪れないと話している。

「私はチェルシーで13年も選手をした。クラブに対する思い入れが深い。けれど、モウリーニョは立場が違う。彼は多くのクラブで仕事をしてきた。彼が仕事する権利を尊重しなければならないと思う」

 そして、ランパード監督は「キャリアの終盤に1年だけマンチェスター・シティに行ったが、チェルシーがわたしの心にとても近いことは確かだ」と続けた。

「だから、私はこのクラブで指揮を執ることを誇りに思っている。残念なことに、将来もトッテナムを率いることはないだろう」

 プロであっても、クラブへの愛情や忠誠心から、ライバルクラブで仕事することはないと決める者は少なくない。一方で、時とともに考えを変えた選手や監督たちがいるのも事実だ。12月22日に予定されているチェルシー対トッテナムの試合は、両者にとって思い入れのあるゲームになることだろう。

 注目のモウリーニョが率いるトッテナムは今日、初陣を迎える。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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