「同じ過ちを犯すつもりはない」トッテナムの新監督となったモウリーニョ、注目の就任会見で何を語った?

2019年11月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

「私は確かにミスを犯してきたが…」

約1年ぶりにプレミアの舞台に復帰したモウリーニョ。 (C) Getty Images

 11月20日にトッテナム・ホットスパーの新指揮官に就任したジョゼ・モウリーニョが、翌21日に早速トレーニングに姿を現わし、終了後に記者会見に臨んだ。英公共放送『BBC』などが、この模様を伝えている。

 18年12月にマンチェスター・ユナイテッドの監督を解任されて以来、約11か月ぶりのプレミア復帰となった"スペシャル・ワン"はまず、「うれしいが、笑顔を浮かべる暇はない」と語った。

「あと2日で試合があり、あまり時間がない。しかし、心の奥底では幸せを感じている。ここは素晴らしい組織と構造を備えたクラブだ。選手、チームを指導することが楽しみで仕方ない」

 会見では現地記者から様々な質問が飛んだようだ。そのひとつが、モウリーニョの「3年目のジンクス」についてだ。

 チェルシー(第1次政権)、レアル・マドリー、チェルシー(第2次政権)、そしてマンチェスター・Uで指揮を執った時は、いずれも3シーズン目にチームが調子を落している。このことから、「モウリーニョの賞味期限は3年」と揶揄されているのだ。もちろん本人もこのことを把握しており、質問されるや否や「私は確かにミスを犯してきた」と認めた。

「離れたときに改めて、そのことに気づかされた。だが、同じ過ちを犯すつもりはない。もし新しい過ちを犯したとして、それは過去のものとは違う。

 与えられた"休息中"に、自身のことながらきちんと分析してきた。最も真面目に取り組んだかもしれない。それゆえに、充電期間はポジティブに受け止めることができたよ。素晴らしい月日だった」

 さらに、補強については「新たなプレーヤーは必要ない」と断言。マンチェスター・Uでは2年間で11人を補強し、4億ポンド(約520億円)を費やしたことでも批判を浴びた。

「このチームは私にとって最高の贈り物だ。今の状態に満足しているし、これ以上のプレーヤーは必要ない。もちろん、彼らと分かり合うためには時間が必要だ。対戦相手としてならばよく知っているが、味方としての彼らについての知識は、十分ではない」

 そして最後に、「今季は優勝できるか?」という記者の質問にこう返答している。

「今シーズン、リーグ優勝することはできないだろう。だが、来シーズンは可能だ。そうでなくても、今よりも勝ちを重ねることはできる」

 注目の初陣は、現地時間23日に予定されているアウェーのウエストハム戦。その再スタートに、世界中のファンが注目している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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