【柏】「守備」「まとまり」「ブレなかったこと」……選手たちが語った“優勝の要因”

2019年11月16日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

「監督が示した戦術や戦い方をチームが遂行した1年だった」(鎌田)

町田戦に勝利し、柏がJ2優勝を果たした。写真:浦正弘

 柏がJ1昇格を確定させるとともに、J2優勝を果たした。勝利で自力での戴冠を決めた町田戦後には、選手たちが1年でのJ1復帰を成し遂げた要因を明かしてくれた。

 まずは、町田戦でキャプテンマークを巻いた鎌田次郎の言葉である。

「(優勝できた要因は)ブレなかったこと。監督が示した戦術や戦い方をチームが遂行した1年だったと思う。当初は合わない時期もあって結果も出なかったですけど、それを理解し始めると、夏以降はしっかり結果も出てきた」

 鎌田の言うネルシーニョ監督からの指示については、特に守備戦術が緻密だったと瀬川祐輔が教えてくれた。

「ゾーンによっての守備の仕方というのは、毎試合前に映像を使ってミーティングしてもらえるので、本当に叩き込まれた。守備のやり方だったり、選手たちが迷いなくやれるように準備してくれた」
 指揮官が示した戦術を遂行できたのが優勝の要因だっただろう。とはいえ、特に守備に関しては、ひとりでも動きがズレれば堅守は構築できないはずだが、古賀太陽はこのような話をしていた。

「まとまりというか、全員でやるんだという気持ちは、一人ひとりが持てていたと思うので、そこはすごく大きなところかなと思います」

 なぜ、まとまって戦えたのか、大谷秀和の言葉を借りると、次のような背景があったようだ。

「(ネルシーニョ監督は)チームのためにというのは、すごく言っていましたね。個人じゃなくて、チームだ、とすごく言っていた。そのへんは、チーム全員が理解していたと思うし、チームのために戦った。もちろん、ゲームになれば11人しかピッチに立てなくて、メンバーも18人です。そのなかで、出る選手や出ない選手がいるなかでも、それぞれがチームのためにできることを理解してみんなが行動していたと思う」

 柏がJ2で優勝できた要因は、ネルシーニョ監督からの指示を、特に守備面でチームとしてまとまって、ブレずに遂行できたからだろう。一致団結した力を、ぜひJ1でも見てみたい。

【町田 0-3 柏 PHOTO】瀬川とクリスティアーノの2ゴールでJ2優勝&J1昇格!サポーターも笑顔爆発!

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事