【横浜FC】「総力戦で戦えている」中村俊輔が語るハイレベルな競争力と指揮官の“眼力”

2019年11月13日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「レギュラーレベルの選手が揃っている」

直近3試合は先発出場の俊輔。ただ現状に甘んじることなく、「与えられた仕事を全力でやるだけ」と意気込みを語る。写真:滝川敏之

 前節のアウェー徳島戦を1-0で勝利した横浜FCは勝点を73とし、同勝点の大宮を得失点差わずか「1」上回り、自動昇格圏内の2位に再浮上した。

 チームは目下3連勝中で、13年ぶりのJ1昇格に向けて一歩ずつ着実に前進。中村俊輔は「一丸となって、総力戦で戦えていると思う」と語り、「そうできているのは、下平(隆宏)監督だったり、コーチの人たちのおかげ。それを見極めているのは凄い」とうなる。

 選手たちは普段のトレーニングから、緊張感を持ってやれているようだ。「紅白戦は本当に怖い」とまで言う俊輔が、さらにこう続ける。

「紅白戦とかで調子が悪かったら、すぐパッと代わるしね。集中しているのか、ゾーンに入っているのか、戦術を理解してターンしているのか、とか。下平監督は、そういうところを見極めていると思う」

 実際、選手の"旬"を見抜く指揮官の眼力は、ここにきてさらに鋭さを増している印象だ。38節の東京V戦で6試合ぶりに先発に抜擢した俊輔が移籍後初ゴールを決めれば、同様に39節の長崎戦では、いずれも久々にスタメンで起用した斉藤光毅、齋藤功佑が1得点ずつを記録しているのだ。

 先述のとおり、一時はベンチ外の時期もあった俊輔だが、直近3試合はいずれも先発を勝ち取っている。ただ「俺は(レギュラーを)獲ったのに、とかではなくて、レギュラーレベルの選手が揃っている」と現状を見ており、今、試合に出ることができている選手に関しては「(監督に)チョイスさせるぐらい、たぶん、練習でみんなやっているだろうし、やるべきことを理解してやっていると思うから」と推察する。

 ハイレベルな競争がチーム力を底上げしているのは間違いない。次節のアウェー岡山戦では誰がスタメンに名を連ねるか注目だ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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