【日本代表】冨安健洋が不在の今こそ。畠中槙之輔の起用を推したい理由

2019年11月13日 本田健介(サッカーダイジェスト)

ビルドアップ能力に自信を持つ

トレーニングに励む畠中。キルギス戦での出場はあるのか。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 11月14日に敵地でカタール・ワールドカップのアジア2次予選、キルギス戦、そして19日に大阪でキリンチャレンジカップ2019のベネズエラ戦を戦う森保ジャパンは、複数のキーマンを欠くなかでの戦いを強いられている。

 戦列復帰したばかりのFW大迫勇也はコンディションの関係上、招集外となり、東京五輪世代のMF堂安律、MF久保建英はU-22代表の活動に専念。そして10月10日のモンゴル戦で左ハムストリングを痛めて離脱したDF冨安健洋も引き続きメンバー外となったのだ。

 そのなかで冨安に代わってCBでの出場を狙っているのが24歳の畠中槙之輔だ。

 冨安を欠いた10月15日のアウェーでのタジキスタン戦で森保一監督は、キャプテンの吉田麻也の相棒に植田直通を指名。今回のキルギス戦でもこのふたりの先発が予想される。

 もっとも森保ジャパンに常時、招集されるようになった畠中は、J1の優勝争いを戦う横浜でレギュラーとして活躍し、逞しく成長。「自分が評価してもらっているのはビルドアップのところだと思う」と語るように、足もとの技術の高さは貴重で、吉田と組み、ふたりで最終ラインからの球出しが可能となれば、ポゼッションの向上に大きく貢献できるはずだ。
 さらに「前に行くのも得意」と球際でのデュエルも厭わず、「最近やれているカバーリングも見せたい」と意気込む姿にも期待は寄せたくなる。

 極端なハイラインを設定する横浜と、「そこまで押し上げなくても引いても守れる」日本代表では、スタイルが異なるが、その変化にも「上手く切り替えてやれている」と自信を覗かせる。森保ジャパンの戦い方にも、ここ数回の活動で適応し、いつ起用されも問題ない状態を整えているようだ。

 だからこそ、ワールドカップ予選のキルギス戦では結果が重視されるとはいえ、最終ラインのレパートリーを増やす意味でも、畠中の起用を考えても良いのではないか。選手層アップを実現できれば、今後の戦い方の幅は広がるはずだ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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