「今の立場から言わせてもらえば…」リバプールが制した“プレミア天王山”をモウリーニョとヴェンゲルはどう見た?

2019年11月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

モウリーニョの見解は?

今シーズンのプレミアリーグの行方を占う大一番の結果を受け、モウリーニョ(左)とヴェンゲル(右)がコメントを残した。 (C) Getty Images

 ハイレベルな攻防戦を制したのは、破竹の勢いでトップを快走するレッズだった。

 現地時間11月10日に行なわれたプレミアリーグ第12節で、本拠地アンフィールドにマンチェスター・シティを迎えたリバプールは3-1で勝利。今シーズンのリーグ戦で12戦無敗を保った。

 立ち上がりの6分にファビーニョの目の覚めるようなミドルシュートで先制したリバプールは、13分にモハメド・サラーのゴールで突き放してハーフタイムを迎える。後半も開始早々の51分にサディオ・マネのダイビングヘッド弾で、ディフェンディングチャンピオンとの差を着実に広げていく。

 劣勢に立たされたシティは78分にベルナルド・シウバのゴールで一矢を報いたが、反撃もここまでだった。

 今節のラストマッチに設定され、「スーパーサンデー」と称された大注目の一戦を制し、リバプールは2位レスターと勝点8差の首位を堅持。一方、敗戦を喫したシティは、トップと9ポイント差の4位に後退した。
 思わぬ点差がついたものの、攻守が目まぐるしく入れ替わるハイレベルな攻防を、プレミアリーグで名を馳せた名将たちはどう見たのか? 現地メディアで解説をしていたジョゼ・モウリーニョとアーセン・ヴェンゲルのコメントを紹介しよう。

 まず、英国でこの試合の中継を行なっていた『Sky Sports』でゲストコメンテーターを務めたモウリーニョは、「首位を追いかけている立場の時は、彼らに追いつけると感じる必要がある。もし、大きなアドバンテージを手にしながら首位に立っている時には、何もないことを考えなければならない」と前置きしたうえで、今後を占った。

「私はいま現場ではなく、ここ(解説席)にいる。今の立場で言わしてもらえば、リバプールに負傷者が続出したり、チームを崩壊するようなドラマチックな出来事が起きない限りは、リーグはもう終わった。

 リバプールは完璧に出来上がっている。パズルのピースが揃った感じだ。彼らのプレースタイルは選手たちの能力に完璧にマッチしている。シティも、ここから7、8、9と大型連勝をすることは可能だが、今のリバプールが9ポイントを取りこぼしていく姿を想像することはできない」

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